出版社内容情報
東京でデザイナーになる夢が破れ、祖母の遺した家に引っ越してきた加乃。そこへ転がり込んできたのは、伏見から家出してきた稲荷狐だった。新天地でのリスタート同士の一人と一匹だが、土地の龍神の少女が言うことには、ここ愛媛県松山市は昔から狸が支配する地で稲荷狐なんて見つかったら命はないという。いきなり波乱の新生活の行方は――!?
内容説明
東京でデザイナーになる夢が破れ、祖母の遺した家に引っ越した加乃。そこへ転がり込んだのは、伏見から家出してきた稲荷狐だった。新天地での一人と一匹の共同生活が始まったが、土地の龍神の少女に、ここ愛媛県松山市は昔から狸が支配する地、稲荷狐なんて見つかったら命はないと言われてしまい…!?
著者等紹介
支倉凍砂[ハセクライスナ]
1982年生まれ。作家。2005年、『狼と香辛料』で第十二回電撃小説大賞銀賞を受賞しデビュー。サークルSpicy Tailsを主宰し、ノベルゲーム『WORLD END ECONOMiCA』やVRアニメ『Project LUX』の制作なども行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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よっち
32
東京でデザイナーになる夢が破れ、愛媛県松山市にある祖母の遺した家に引っ越してきた加乃。そこへ伏見から家出してきた稲荷狐・佐助が転がり込んでくるファンタジー。新天地のリスタートは、しかし昔から狸が支配する松山市では、稲荷狐なんて見つかったら命はないという状況。そこに両親に反発する狸の千代や、代替わりしたばかりの龍神の龍姫も転がり込んできて、四人で力を合わせて苦境に立ち向かう展開で、狸社会にも世代間対立があるんだな…とか思ったりしましたが、意外な伏線もあったり、妙手で打開する著者さんらしい物語を楽しめました。2023/05/02
一五
10
松山に引っ越してきた加乃の家に転がり込んできたのは稲荷狐。そこに龍神の少女、美形の狸。 松山は狸の支配地だそうで、人に交じって色々やってるらしい(笑) 騒ぎはあるが、4人?でワチャワチャ遊んでるという所かな。2024/05/12
スプリント
9
主要登場人物。人、龍、狐(狸風)、狸 四国には狸が化けた人間がいっぱいいる。2024/10/02
陽ちゃん
8
東京でリストラにあい、家賃の要らない四国松山の亡き祖母の家に引っ越した加乃が庭にある社にお供えをしたところ、伏見稲荷大社から家出してきた子狐が掛かり、子狐の存在を知った龍の少女?がやってきて…ドタバタしますが、最後はいい感じに落ち着いたかな。それにしても松山が狸の国だったとは!久しぶりに行きたくなりました。2023/05/20
半熟タマゴ
8
東京から逃げるように引っ越してきた加乃とそこで出会った人ではないのもとの共同生活。新天地での静かな一人暮らしのはずが、人外の住人が増えていき賑やかになっていく展開が良かったです。個人的にオススメしたいポイントは龍神の少女が外からやってきた狐の少年に片想いしてるところ。健気な龍姫がかわいい。そして、何と言っても舞台が住んでいると所というのが嬉しかったですね。著者が3年間暮らしたということもあり描写も細かく県民あるあるもあってニヤリとしました。愛媛のことをよく知らなくても楽しめる1冊になってます。2023/04/18
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- 和書
- 死ぬこと以外かすり傷