出版社内容情報
3・11 後いち早く現場に入った著者は、その後もずっと人々の生きる姿を追い続けてきた。マスコミでは報じられることのない当事者たちのその後も続く困難や無念、それを踏みにじる政治――
迫力ある写真と文で伝える。好評品切れとなっている旧著『鎮魂と抗い』を元にした書き下ろし新版!
内容説明
わずか12年で、国難さえも風化している―「今は福島のこと、いつかはあなたの町のことに」。なぜ、私たちは変われないのか―「また、事故がおきますよ。日本人の無関心気質が問題です」。事故後もずっと追い続けてきた、人々の生きる姿と言葉の記録。
目次
1 原発編 事故の犠牲を被った人々のその後も続く闘い(希望の牧場から沖縄へ、インドへ 吉沢正巳;議員になり、町政を動かす 木幡ますみ;「オレはまだ死なない」動物の救世主 松村直登;マイホームをあきらめた原発難民 木田節子;米作りも反原発も全力で 中村和夫 ほか)
2 津波編 死者への鎮魂、震災の風化に抗う人々(原発事故に翻弄されても命の行進 田中徳雲;夫も家も仕事も流された 中村イヨ子;津波も原発事故も被災した 遠藤信之;津波で家族も実家も失い故郷が遠くなった 芳賀吉見;震災遺構の失われた町の住職 高橋英悟;被災地訪問を続けるインド仏教僧 佐々井秀嶺;托鉢し続ける禅僧 小原宗鑑;止まない悪政・抗う市民は希望 大きな力に抗う人たち)
著者等紹介
山本宗補[ヤマモトムネスケ]
1953年長野県生まれ。フォトジャーナリスト。85年からフィリピン、88年からビルマ(ミャンマー)の軍事政権下の少数民族や民主化闘争を取材。日本国内では「老い」と「戦争の記憶」のテーマで取材。3・11の翌日12日から福島に入り、13日には双葉町の放射能汚染の実情を現場から伝えた。その後も原発事故と大津波の被災地に通い続ける。主著『戦後はまだ…刻まれた加害と被害の記憶』(平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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