角川スニーカー文庫 隣の女のおかげでいつの間にか大学生活が楽しくなっていた

エパンテリアス【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2020/03発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 281p／高さ 15cm
• 商品コード 9784041091661
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

大学でも常にぼっちな青年・佐々木の隣の席に一人の美女、伊藤奈月が現れた。 「ここ、空いてますよね。よかったら座らせてくれませんか？」その偶然のはずの出会いは健斗の人生を小さく、しかし華やかに彩っていく

内容説明

「ここ、空いてますよね。よかったら座らせてくれませんか？」常に独りで勉学に励む大学３年生・佐々木健斗。そんな彼の隣の席に、突然１人の美女・伊藤奈月が現れた。―そして、奈月の存在により健斗の人生は少しずつ色づき始める。『間接キスとか意識した？』『君の連絡先教えてよ』『今度はお泊まりしたいなぁ』『健斗とは…ちゃんと仲良くなりたい』女性に不慣れな健斗に対し、何故か積極的にアプローチする奈月。ゆっくりと、でも確実に２人の距離は縮まっていき―これは、不器用で優しさを見せようとしない青年と、その隠れた優しさを見つけた美女との、歩み寄りの物語。第４回カクヨムＷｅｂ小説コンテスト特別賞ラブコメ部門受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

友人もおらず一人で勉学に励む大学三年生・佐々木健斗。そんな彼の隣の席に突然伊藤奈月が居座るようになり、彼女の存在により健斗の日々が変わってゆく青春小説。意外とぐいぐい来る奈月に女性に不慣れな健斗は押されっぱなしで、勉強を助け合ったり愚痴を言い合いながら、ゆっくりと確実に縮まってゆく二人の関係。不器用だけれど何だかんだで優しい健斗を見ていたからこそ、不安を抱える彼女も彼に歩み寄れたんでしょうね。もう少し時間が必要そうな二人を見守りたい展開ですが、もう一人のヒロイン神崎さんの存在が気になるところではあります。

2020/02/28

[ヒロロシ33]

面白かった。 出会いは突然にだが、どこかで繋がっている。 女友達と言うくくりであるが、ボッチには嬉しいこと。 気持ちを伝えてしまうと壊れてしまうかもしれないから言わないのが良いのかは疑問だが、その関係にもいつかは終わりがくる。 大学生で居れるのも時間が限られているし、就活になったら会えなくなるだろうし、環境が変われば人の心も変わる。 親友で居ようねなって言葉は要らない。

2022/04/01

[まっさん]

★★★★ スニーカー文庫のラブコメ物は本当に強いなと再認識。カノうわといい大学生ラブコメはこれからもっと流行るんじゃないだろうか。今作の流れは大学でぼっちライフを過ごしていた主人公に美人で陽気なヒロインが絡んでいくというもの。このヒロインが個人的にかなり刺さった上に、イラストのクオリティの高さも相まって本当に楽しむことができた。主人公とヒロインの無自覚なイチャイチャを楽しむことができる一方で大学生活のあるあるや実験の描写など、ラブコメ物とはまた異なる要素でも楽しむことができる。自分はメインヒロインの奈→

2020/03/14

[しぇん]

すっごいまったりした大学生活を舞台にしたラブコメ。まぁ学部によって全然生活違うよなと関係ない感想をまず抱いたりしました。物語にアクセントをつけるためでしょうが天使枠のサブヒロインの扱いどうするんだろうとか思ったりも。

2020/02/29

[わたー]

★★★★★ラノベでは珍しい大学を舞台にしたラブコメ。ぼっちを拗らせた主人公と、彼にちょっかいをかけ続ける隣の席の女性。二人の気やすいやりとりが非常に心地よい。私の大学生活にもこんな人がいればもっと華やかに面白おかしくなったのだろうか。二人の友達以上恋人未満な関係をもっと読みたいので是非シリーズ化してほしい。それにしても、大学の講義描写がやけに具体的なので、著者は実際に同じ学科に在籍していたのだろうか。

2020/03/05