チビ犬ポンペイ冒険譚

個数:

チビ犬ポンペイ冒険譚

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779123993
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

この小説は、

夏目漱石の

『吾輩は猫である』の

ネタ本なのか?!





夏目漱石が『猫』を

執筆するのに影響を

受けたに違いない、

動物が主人公である

18世紀イギリスの小説が、

漱石生誕150年を記念して

本邦初訳で

お目見えします!







 18 世紀イギリスで、ロンドンの社交界で話題となった一冊の小説がある。

 『チビ犬ポンペイ冒険譚』は、

イタリアのボローニャに生まれたポンペイという小犬が、イギリス紳士によってイギリスに連れてこられて上流夫人に飼われるが、

飼い主を転々としながら、ポンペイの行く先々で起こる人間喜劇がつぶさに描かれていく。

 

 我が国の夏目漱石の『吾輩は猫である』も動物が主人公であるという着眼点から、

丸谷才一は『闊歩する漱石』 のなかで、ロンドンに留学中の漱石がこの小説を読んでいて、

『猫』執筆に多大な影響を受けたのではないかと、大胆に推理している。

ほんとうにそうなのか、まずは、本書をお手にとっていただき、

読者自身が、推理して頂ければと思います!

内容説明

18世紀イギリス小説、風俗描写あり、社会風刺あり、当時の様子がありありと。そして、なによりも、その狂言回しが、子犬のポンペイ。動物を主人公としたユーモア小説。となれば、思い出されるのが夏目漱石の『猫』。小説家で英文学翻訳家でもあった丸谷才一が、『猫』を生み出すきっかけになった作品に相違ないと推理!一読されれば、推理が確信になること、請け合いです。

著者等紹介

コヴェントリー,フランシス[コヴェントリー,フランシス] [Coventry,Francis]
1725年ケンブリジシャー生まれ。五代目コヴェントリー伯の甥にあたり、ケンブリッジ大学モードリン・コレッジに学ぶ。大学院生時代の1751年に『チビ犬ポンペイ冒険譚』を匿名で出版、好評を得る。卒業後、牧師となる。1754年(?)死去

山本雅男[ヤマモトマサオ]
1950年茨城県生まれ。中央大学文学部哲学科卒業後、日本大学大学院博士課程修了。静岡県立大学国際関係学部を経て、日本大学藝術学部文芸科教授。主な関心・研究領域は、イギリス文化の諸現象、あるいは日英の比較を通した文化の現象などの基本的構造の分析。著書に『ダービー卿のイギリス』(PHP新書、JRA馬事文化賞受賞)など

植月惠一郎[ウエツキケイイチロウ]
1956年岡山県生まれ。立教大学大学院博士前期課程修了後、学習院大学大学院博士後期課程満期退学、日本大学藝術学部教授

久保陽子[クボヨウコ]
1973年東京都生まれ。学習院大学大学院博士後期課程満期退学。学習院大学文学部助教を経て、日本大学藝術学部准教授。主な関心・研究領域は、イギリスとアイルランドの文学・文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まふ

105
1751年発表の愛玩犬ポンペイの物語。日本では将軍吉宗の時代。ボローニャに旅行に来ていた英国人ヒラリオ氏が英国に連れ帰り、その後飼主が14人も交代した。飼主は未亡人、漁師の娘、コーヒーハウスの主人等と様々でありその移動の契機が面白おかしく語られる。とは言え、ポンペイが自分の主張を示すわけでもなく、もっぱら人間どもの思い付きによってあちらこちらへと飼主が変わっていくだけである。己が意見を述べず黙々と運命に従うところが漱石の「吾輩は…」と大きく異なる。珍しく楽しい読書経験だった。G533/1000 。2024/06/10

ヘラジカ

30
あらゆる階級・身分の人々に飼われ奇想天外な”犬生”を生きたチビ犬ポンペイの物語。と言っても、わんこ主体の冒険譚というよりは飼い主となった人々の滑稽譚という方が近い。貴族から乞食や学生まで、様々な人間たちの病理を面白おかしく描いている。登場人物全員に共通しているのは犬を大切にしないこと。まあ単純に笑えて面白い小説なんだけど、そこだけは気持ちが良いとは言い難い。当時の犬の扱いはこんなだったのかなあ…と嘆息。丸谷才一がこの本を『我輩は猫である』の源泉だと想像しているというのは興味深かった。(2017・73)2017/11/09

AR読書記録

2
18世紀イギリスで流行した、It-narrative、Object Narrativeという、品物や動物が、覗き見た人間の世界を(しばしば辛辣に・皮肉に満ちた視点で)語る形をとる小説の、代表作の一つとも目される作品。ということらしいです。まずは、そういうジャンルを知らなかったので、ひとつお勉強。容赦なく、階級かかわりなく人々の愚かさ滑稽さを強調しつつ、いろいろ鋭い指摘を入れていると思う。こことかメモ。「自分より上位の圧力にもっとも熱心に不平不満を言う人こそ、自分より下位の者には最大の圧力行使者である」。2018/01/02

takeakisky

0
ポンペイ・カム。帯の惹句から可愛い犬の生活と意見の様なものを想像したが、綺麗に異なる。愛玩犬ポンペイの辿る数奇な犬生に現れる人間を犬につけたカメラでドキュメントするような他愛のない一篇。いくら丸谷才一でも、ここから吾輩へはちよつぴり飛躍がすぎるのぢやないかと思ふ。当時のロンドン、バース、ケンブリッジなどの風俗が偲ばれてそれなりに面白い。犬への扱いは概ね粗略。2023/04/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12231897
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品