目次
第1部 スマトラ島(パレンバン―神兵の故地を歩く;アチェ―大津波まで続いた戦いの世紀)
第2部 ジャワ島(ジョグジャカルタ―皇軍の行軍ルートを辿る;ボロブドゥールのご来光と雲の中のムラピ山)
第3部 ロンボク島(アンペナンの夕陽)
著者等紹介
内藤陽介[ナイトウヨウスケ]
1967年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。郵便学者。日本文藝家協会会員。フジインターナショナルミント株式会社顧問。切手などの郵便資料から、国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を提唱し、活発な研究・著作活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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古本虫がさまよう
1
インドネシアには北方から黄色い人たちがやってきて白い人を追い払ってくれるという「予言」が昔からあったので、日本軍による大東亜戦争は、その予言通りになって喜んだという。日本統治がベストというわけもないだろうが。著者も、インドネシア人の「尊い犠牲を無視して『日本がインドネシアを独立させてやった』という類の議論をする人たちには与しない。ただ、日本による占領という体験が触媒となって、結果的に独立につながったということを彼らがポジティヴに語ってくれるのであれば、それはありがたく受け入れてもいい」との指摘には同感。2018/08/14