葉蘭を窓辺に飾れ

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  • サイズ B6判/ページ数 332p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779114304
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

『1984年』『動物農場』で舌鋒鋭く共産主義・全体主義の矛盾を語ってきたオーウェルが、書店員の経験を元に、窓辺に飾る鉢植えの「葉蘭」と「貧困」という現代的テーマで書いた、意外に知られていない自伝的作品の新訳!

内容説明

人間にとって“お金”とは何か!貧困から来る孤独感、挫折と屈辱、そして鉢植えの「葉蘭」へ…。不況下のロンドンを舞台にした“現代的な”作品!書店員として働いた体験をもとに書かれた作品が今、新訳で甦る。

著者等紹介

オーウェル,ジョージ[オーウェル,ジョージ][Orwell,George]
1903‐1950。本名・エリック・A・ブレア。1903年インドで生れた。予備小学校で奨学金を得て、パブリック・スクールのイートン校へ進む。その後、英植民地下のビルマへ警官として赴任する。帰国後は贖罪意識と冒険心からパリ・ロンドンで放浪生活を送る。その後極貧の中から教師、書店の店長などを経て文筆生活に入る。そして結婚。書評などを書く傍ら小説家として歩み始める。社会主義思想に共鳴し、スペイン内戦に一民兵として参戦。そして同志の裏切りを題材に『カタロニア讃歌』を書く。1945年に発表した『動物農場』はベストセラーに。『1984年』完成後の1950年喀血し死去

大石健太郎[オオイシケンタロウ]
福岡県柳川市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。英文学者、デジタル・ハリウッド大学教授

田口昌志[タグチマサシ]
東京都生まれ。早稲田大学第二文学部中退。財団法人理事、会社役員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きりぱい

5
資本主義をさげすむゴードンは、貧窮しても詩人で身を立てようと夢見る男。たかりたくないという見栄は結局それ以上の迷惑をかけるわ、金が入ると分別はなくすわで、下手すると悪びれないヒモ同然の男より厄介!金に縛られたくないと言う人間が必要以上に金に縛られている見苦しさ。わかるけどわからない本当に手間のかかる男の自尊心!読んでいる女の私まで、いじらしいローズマリーを泣かせている気がしてくる。それが何と思いがけない、あり得る?ともいう出来事で風向きが変わるにんまりな結末で・・。2010/06/08

バーニング

2
オーウェルがこんな小説書くの???と思いながら最後まで読んだ一冊。解説によると、実際に書店員だった経験を持つオーウェルの自伝的な習作というところらしい。それにしても主人公はなかなかにどうしようもない男だし、都合の良いヒロインすぎるぞ思うが1930年代の貧しいインテリの頭の中と生活がこんなんだったぞ、という視点だけはめちゃくちゃリアリティがある。いずれにしても1984や動物農場のイメージがある人こそ読んでほしいかもしれない。2023/04/15

あーずみん

2
面白かった。2017/03/08

YJ

1
お金( ; ; )1984年よりは現実的なストーリー。2014/10/11

アジシマ

1
オーウェルの描く女性にはリアリティーがない。そのせいか、どん底から明るいクライマックスへの転換ポイントがイマイチ。2012/03/22

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