内容説明
歴史に突然登場した中臣鎌足とは何者か、藤原不比等以来千年続いた藤原官僚支配の暗黒史―いまその謎が暴かれる。
目次
第1章 「積善の藤家」の謎(大化改新は本当に正義の改革だったのか;目に余った蘇我氏の専横 ほか)
第2章 謎に包まれた藤原氏の出自(出自のはっきりしない藤原氏;神話で大活躍する中臣氏の祖神 ほか)
第3章 律令制度で日本のすべてを私物化した藤原氏(日本の律令を整備したのは藤原氏だった;部民制と屯倉制 ほか)
第4章 崇りにおびえる藤原氏(律令を悪用した藤原氏;藤原氏は独裁政治をめざしていなかった? ほか)
第5章 藤原氏と日本の官僚の根源(平安という暗黒時代;四家に分かれた藤原氏 ほか)
著者等紹介
関裕二[セキユウジ]
歴史作家。1959年千葉県柏市生まれ。奈良に通い詰め、独学で古代史を学ぶ。1991年に衝撃的デビュー作『聖徳太子は蘇我入鹿である』を発表以来、古代をテーマに意欲的な執筆活動を続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
72
あなたも私も藤原氏、というコピーに吹いた記憶が@多武峰・藤原氏の会(ただし会費払えば) え~と、中臣鎌足(藤原の祖)の正体が実は百済王豊しょう、というビックリ説はこの作者のオリジナルかな?面白いけど(証拠は何もない)2022/09/09
Hiroki Nishizumi
2
自分の知らないことがいろいろ書かれてあって参考になった。世間では必ずしも認知されていないようだが、まぁ面白かった。2014/03/03
ひろゆー。
1
著者は、古代文献(日本書紀・古事記など)の書かれていない部分、即ち“大本営発表”の裏に隠された空白部分を暴こうとするのを生きがいとしているようだ。強引な解釈や飛躍した展開も、その熱意ゆえの想像力に押されてしまう。藤原氏という日本の権力の中枢に存在し続けたエリート一族の謎を正面から取り上げているという点では、面白い観点ではある。納得できない部分も多々あるが、古代史を考えるに当たって、参考になる一つのユニークな考え方でもあるだろう。2009/06/09
舌噛
0
実際どうだったかは別として、中臣鎌足=豊璋という仮説を中心に蘇我氏と藤原氏の関係に別の視点を与える推理はなかなか面白いと思った。古代史は自由に想像が膨らむ余地があるのが楽しい。 2017/09/29
三鷹台のすずめ
0
藤原こわいわ。藤は他の植物にからみつく・・・ブルブル。2016/10/01
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