内容説明
小さな田舎町に転校してきた小学五年生のぼく。役人の父親に大阪に戻りたいと母親ともども懇願するが、父親はただ黙々と家の裏でたき火をしている。ある日官舎の風呂釜の底が抜け、ついに堪忍袋の緒が切れた母親は妹だけを連れて実家に帰ってしまう。ぼくは母親の後を追って家を飛び出した…。子供の世界から行きつ戻りつしながら、両親に見守られて少しずつ大人の世界に踏み出す少年の物語。
著者等紹介
山田正彰[ヤマダマサアキ]
1949年、大阪市生まれ。私立大学勤務、滋賀県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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