内容説明
第一話―業火は、鎌倉初期、捕われの身となった平重衡の世話役を命じられた「千手の前」の、僅か一年間に凝縮された悲恋を描いた作品。第二話―玉響は、平安初期、清和天皇の女御となった藤原多美子の、果ないながらも、己の生き方を全うした生涯を描いた作品。巻末には作品鑑賞をより深くする資料を付録。第2回歴史・時代小説コンテスト入賞作品。
著者等紹介
倉橋治[クラハシオサム]
1933年神奈川県横浜市生まれ。1958(昭和33)年より1992(平成4)年まで約30数年の教員生活を送る
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