感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あんコ
14
★★★★★先月から自分の中で再読祭り!!勢いで10年前に読んだ中村明日美子さんのコペルニクスの呼吸を再再読。70年代パリのサーカス。ピエロ・トリノスの内面、置かれてる環境、周りの人々…ダーク色が強く読む人を選ぶ漫画。かつて弟と一緒に飛行ブランコ乗りだったトリノスしかし弟が落下して死亡、その後弟の幻影が見えるようになる。現実と非現実。飛ぶことと落ちること。日常と非日常の境界線が曖昧だったトリノスが本来の自分を取り戻すまでを描いたトリノスと絡み合う人達の情念と官能を濃密に描いた物語。この世界観が凄い!!2025/06/03
橘
13
下巻も面白かったです。耽美ですね。サーカスは非現実的な空間なのでしょうね。見たことはありませんが、刹那的な煌めきがやっぱりある気がします。終わり方に希望が持てるのが良かったです。2015/12/13
胡蝶
11
独特な世界観だね。BLに分類していいのか迷う…深く考えすぎなのか、最近のBLがチャラいというかお手軽すぎて、中村さんのように世界観がしっかり構築されている作品がないからこの本は重く感じた。2015/08/12
愛希
8
主人公を見守る(?)弟と最後まで弟に囚われてしまう主人公に背徳感を感じて萌えた。拘束される主人公も良い…。BLというより耽美的。なんだか引き込まれるストーリーだった。描き下ろしは希望があって良い。結局主人公はサーカスに執着してる。 ★★★★☆2015/09/23
異紅狐
8
おいおい、こらこら と思いながらも トリノスの幸せを願わずにはいられない。 団長はどこまでも、サーカスと生きた人だった。 皆心に抱えた、自分自身と戦っているし、それを貫こうともしている。 う~んテキカクな感想は難しい。 とにかく、最後に皆の顔が見られてよかった。 トリノスもミッシェルもスッキリした顔をしていてよかった!2015/08/09