出版社内容情報
国の重要文化財「聴竹居」は、2023年の保存修理事業の完了によって、ようやくその真の姿を現わすことになった。これを機に、100年を生き続ける名建築の全貌を明らかにする。一頁ずつゆっくり捲り、300点もの写真をじっくり巡っていけば、この珠玉の住宅の隅々までもを体感することができるだろう。各写真には解説を付して、建築家・藤井厚二が込めた様々な驚くべき創意を解き明かしていく。
100年前に藤井厚二が示した日本の住宅の理想像が、いまここに鮮明な姿で現前する!
内容説明
国の宝として遺していくことになった「聴竹居」は、これから先、100年後、200年後に生きる人々にとっても、理想の日本の住宅の原点として再解釈されつつ、語り継がれ、学び続けていく対象となるだろう。
目次
空からの「聴竹居」
本屋(写真;図面;保存修理前の本屋)
閑室(写真;図面)
茶室(下閑室)(写真;図面)
藤井厚二の眼差し「もうひとつのモダニズム」
著者等紹介
小林浩志[コバヤシコウジ]
写真家・編集者。株式会社スパイラル 代表取締役。山光稲荷神社 権禰宜。1947年東京に生まれる。1971年明治学院大学文学部卒業後、新建築社入社。1985年新建築社企画編集部と写真部を経て独立。同年株式会社スパイラル設立。2019年神主の資格取得(神社本教)。国内外の建築家の作品を多数撮影し、また多数の書籍と印刷物の企画・編集を手がける。骨董商で前挽大鋸(900丁余り)の蒐集をする。屏風や掛軸の制作や現代アート展を日本・スペイン・フランス・ドイツ・オーストリアで行う。日本各地の神社の撮影をして現時点で3000社
松隈章[マツクマアキラ]
竹中工務店 設計本部設計企画部、経営企画室サステナビリティ推進部兼務。聴竹居倶楽部代表理事。竹中大工道具館評議員。1957年兵庫県に生まれる。1980年北海道大学建築工学科卒業後、竹中工務店入社。設計業務の傍ら近代建築の保存活用や建築展に携わる。聴竹居の一連の活動に対して2018年度日本建築学会賞業績賞及び日本イコモス賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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