内容説明
カニバリズム(共食い)はさまざまな生物間でおこなわれ、多くの動物では飢餓やストレスなど環境要因に対する自然な反応と見なされる。さらに進化論的にも理に適っている。一方、人間がカニバリズムに強い嫌悪感を抱くのはなぜだろうか。生物学的なものか、それとも文化的なものか?動物学者が科学的な視点から昆虫、魚、鳥、動物、そして人間まであらゆるカニバリズムのタブーに分け入り、真実を解き明かした画期的なノンフィクション。
目次
第1部 動物(アニマルはカニバル―共食いする動物たち;お子さまランチを召し上がれ;性的共食い―大きさがものを言う;ひとりにして;ホッキョクグマはつらいよ ほか)
第2部 ヒト(ネアンデルタール人とそのほかの谷の住人たち;コロンブス、カリブ族、カニバリズム;いさかいのもと;カニバリズムと聖書;史上最悪の隊 ほか)
著者等紹介
シャット,ビル[シャット,ビル] [Schutt,Bill]
ニューヨーク州立大学で生物学修士号、コーネル大学で動物学博士号を取得。ロングアイランド大学ポスト校生物学教授およびアメリカ自然史博物館研究員。北米コウモリ学会(NASBR)理事。脊椎動物研究を専門とする動物学者のかたわら、2008年に吸血動物をテーマにしたノンフィクションDark Banquet:Blood and the Curious Lives of Blood‐Feeding Creaturesで作家デビューを果たす。ニューヨーク州ロングアイランド在住
藤井美佐子[フジイミサコ]
翻訳家。横浜市立大学文理学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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