出版社内容情報
肺がん治療の正しい知識と最新情報を収録
肺がんは罹患率に比べて、死亡率の高いがんですが、最近では手術や放射線、抗がん剤などを組み合わせることで治療効果を上げています。
本書は『国立がん研究センターの肺がんの本』に情報の更新や、新しい内容を盛り込んだ改訂新版です。肺がんの診断から治療・療養について解説し、治療法によるメリット、デメリットを正しく理解して、自分に合った治療方針を選択する際の助けとなります。
また、新しい分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬の効果と副作用についても詳しく紹介しています。
内容説明
検査内容・治療法やデータを新たに改訂し肺がんの標準治療を詳しく紹介。
目次
第1章 肺がんが疑われたら
第2章 肺がんの治療
第3章 肺がん治療後の経過とケア(手術による息苦しさを軽減する;術後の痛みをとる ほか)
第4章 肺がんが再発・転移したら(がんの再発・転移が見つかったら;再発・転移がんで薬物療法を受けるとき ほか)
第5章 心のケアと療養のこと(がんと診断されたら;家族はどのように向き合うか ほか)
著者等紹介
渡辺俊一[ワタナベシュンイチ]
国立がん研究センター中央病院 呼吸器外科科長
大江裕一郎[オオエユウイチロウ]
国立がん研究センター中央病院 呼吸器内科科長/副院長
大熊加惠[オオクマカエ]
国立がん研究センター中央病院 放射線治療科医長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kitten
7
図書館本。肺がんの本の改訂版。私の母が肺がんになったのは、もう5年以上前か。知識のアップデート。免疫療法としては、チェックポイント阻害以外は、まだまだエビデンスがない。緩和治療は、最初から始めてもよい。おおまかな治療費が書いてるのがよかったな。まずは、怪しい情報に引っ掛かることがないように、ってのが一番大事なことかも知れない。2025/05/24
ともぞー
0
肺がんについて、その発症から治療、再発や心のケアまで記された良書。再発チェックのための検査で、胸部CT検査を年1回しかしてくれないことへの不安があったが、国立がん研究センターでもその頻度だし、影が見つかったとしても 6mm未満なら経過観察で再検査は12か月後とのこと。患者の肉体的、経済的負担から、頻繁に全身をCT検査するというのは現実的ではないそうだ。結局、腫瘍マーカーの値や症状、特に本人の自覚症状が重要なファクターなのだと思った。2025/07/30