出版社内容情報
盟友・北杜夫の名作を手塚プロが初漫画化
マンボウシリーズ2作目の「昆虫記」(61年)をコミック化。作画は手塚プロダクションです。北杜夫と手塚治虫はともに昆虫少年として育ち、1962年に東映動画「シンドバットの冒険」で一緒に脚本を担当して以来、長く交友関係を続けてきました。没後三回忌となる北杜夫と今年生誕85周年を迎える手塚治虫(手塚プロダクション)のコラボ企画です。
北 杜夫[キタ モリオ]
原著
手塚プロダクション[テヅカプロダクション]
著・文・その他
内容説明
手塚治虫没後24年を経て実現した夢のコラボ!ベストセラーの完全漫画化!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
憲法記念日そっくりおじさん・寺9条
19
手塚プロダクションの小林準治という方が北杜夫の昆虫エッセイを漫画化。原文を損なわずに手塚キャラも散りばめながら描いたこの本はどこと無く上品な味わい。北さんや手塚さんがお坊ちゃんであった事がわかる。もちろん斎藤茂吉も登場。小宮豊隆との芭蕉の蝉論争が楽しい。文系の私には昆虫蘊蓄はちんぷんかんぷんだったが、昆虫マニアは楽しそうな羨ましい世界だ。北&手塚の育ちの良さが厭味じゃない気持ちの良い一冊だった。2013/10/28
こぺたろう
5
大阪のマラソン大会に参加後、家に帰ってから読了。原作とコミック版を買ったのですが、先にこちらが届きました。昆虫のイラストに加えて、標本作製の様子や昆虫採集の装備などが描かれており、漫画の良さが十分に生かされた良書だと思います。早く原作が届かないかなあ。2018/02/25
どんちゃんママ
2
図書館の本棚にあったので借りて読みました。私も子どもの頃、みのむしのみのを外して 色紙を小さく切ったものとみのむしと一緒に小さな箱に入れるということをしてました。(みのむしが色紙で綺麗なみのを自分で作る。) 手塚さんと北さんは虫友?だったんですね。(^^) 養老さんも虫好きなのか。2015/07/20
れい
0
少年時代に昆虫に対して没頭した北氏と手塚氏の共通点などが載っていて二人はとても似た感性の人物なのだと感じました。北氏は双極性障害を持っていましたが、両氏ともに非凡なる才能を持っていたのは間違いないことです。何か狭い対象に対して関心が強いと昨今では発達障害だと言われがちではありますが、今と昔が違うのは、人そのものを取り巻く環境ではないかと思うのです。大自然に育てられた両者。原作を読んだことはないので忠実に再現されているかは分からないのですが、小ネタもはさみこまれており昆虫好きではなくても楽しく読めました。2014/01/22
こま
0
本屋さんで偶然見かけて迷わず購入。北さんと手塚さん、言われてみればだいぶ共通点があります。昆虫記は昆虫マニア全開(に思えた)な作品だったので、昔読んだときは難しい印象しかなかったのですが、コミック版を読んだ今、もう一度読み返してみようと思いました。2013/12/14