内容説明
SFから歴史劇まで、幅広い題材を描きながら、人間の悪意や文明論など明確なテーマ性と独自の映像美で、いまなお第一線で活躍し続けるリドリー・スコット―その魅力と本質をさまざまな角度から読み解く!
目次
人生は儚き夢のごとく―リドリー・スコット小論
対決あるいは決闘の本質論―『デュエリスト/決闘者』をめぐって
リドリー・スコット作品における宇宙と人類
アンドロイドの哀しみ―『ブレードランナー』をめぐって
イッツ・オカルト・タイム―リドリー・スコットの過去・現在・未来
現実と虚構をつなぐ映画都市―リドリー・スコットがつくりだす「世界」
風景と身体―リドリー・スコット映画の俳優たち
車は走り続ける―『テルマ&ルイーズ』が開いた道
『白鯨モービィ・ディック』にコト寄せて―絵画の人リドリー・スコット
誇り高き者の確執、愛憎
高潔と反逆の狭間で―スコットが描く歴史スペクタクルの本質
混沌においてスターの顔は、もはや個を区別するためのタグでしかなく。―『ブラックホーク・ダウン』をめぐって
二〇二〇年に『ブラックホーク・ダウン』を観る
リドリー・スコットの私映画―『マッチスティック・メン』の面白さを検証する
在ることをめぐる絶望―『悪の法則』に見るリドリー・スコットの眼の底力
リドリー映画はやはりSF的興奮に溢れている―『エイリアン』から『オデッセイ』へ
リドリー・スコットの生い立ちと原体験
リドリー・スコットは語る
リドリー・スコット映画のスタッフワーク
リドリー・スコットを語る
インタビュー 押井守 サーにしか描けないものがある