出版社内容情報
暗闇のなかでお互いを見つけ、愛に目覚めたフィンチとヴァイオレッド。ふたりの切なく美しい日々を描いた青春の物語。
ジェニファー・ニーヴン[ジェニファーニーヴン]
石崎比呂美[イシザキヒロミ]
内容説明
暗闇のなかでお互いを見つけ、愛に目覚めたフィンチとヴァイオレット。ふたりの切なく美しい日々を描いた青春の物語。涙なくして読み終えることはできない―全米で話題のベストセラー小説。
著者等紹介
ニーヴン,ジェニファー[ニーヴン,ジェニファー] [Niven,Jennifer]
インディアナ州生まれ。2000年に「The Ice Master」で作家としてデビュー。現在、ロサンゼルス在住
石崎比呂美[イシザキヒロミ]
翻訳家。大阪府生まれ。英米文学翻訳家の田村義進氏に師事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れぐるす
15
変人と呼ばれ、いつも死ぬことを考えているフィンチ、事故で姉を亡くし喪失感と1人生き残った罪悪感に苦しむヴァイオレット。そんな2人が学校のベルタワーの上で出会い、お互いを救いあい、人を愛することが希望の光になっていく。素直で純粋な人が傷つき壊れやすい心を持っているのは解るし、心の病が受け入れられにくく生き辛いのも理解できる。だから読み終えてみて最後の歌詞を含めて、たくさんの物が心に残った。作中にヴァージニア・ウルフの引用が多々登場していたので一度読んでみたいと思った。2016/12/18
名言紹介屋ぼんぷ
8
「僕より数学ができないやつなんてほとんどいないんだ。 そんなことまったく気にしないけどね。 もっと大事なことで、 誰にも負けないことがいくつもあるからさ。」2023/02/08
じょじょ
8
凄い辛いのに 読後感はすーっとした爽やかな風を感じた。すっきりした。とかさっぱりした。とは違うし かと言ってモヤモヤだけ。辛いだけのお話ではない。2021/08/01
yumechi
5
個人的には非常に楽しめた。最後はハッピーなのか、そうでないのかは意見が分かれそうなものだけど、ヴァイオレットはこれまで起こったことに向き合ってこれから生きていくんだろうなあと思うと、最終的には良い話だったのかなと思います。フィンチとヴァイオレットは互いに理解できないところもありながらも、互いにとって特別な人となり、うまく付き合ってたなーと思っていたのですが、なかなか世の中うまくいかないものですねえ・・・。あとは引用されている作品の文章も素敵だなと思ったので、もっと本読まないとな思いました。2017/02/12
なにも
4
再読。再読ゆえに、読み終えるのに3週間もかかってしまった。フィンチが、どことなく大学時代に好きだった人に似ていて、ヴァイオレットと一緒に私も恋していた。2020/06/02