出版社内容情報
わすれんぼうのワスレッポおじさんは、散歩にでかけたそのとたん、自分がどうして外に出たのか忘れてしまいます。近所の仲良しのワンちゃんに会っても、名前が出てきません。でも、おじさんは元気に歩いていきます。子どもたちと砂のお城作りに夢中になって時を忘れたり、花屋できれいな花々にうっとりして何を買いたかったかわからなくなったり、自由気ままな散歩を続けます。過去は忘れてしまっても、今を存分に楽しみながら――
内容説明
ワスレッポおじさんは、きょうもげんきにあるいていきます。そしてどんどんわすれていきます。どんなおさんぽになるのかな?
著者等紹介
石津ちひろ[イシヅチヒロ]
1953年、愛媛県に生まれる。3年間のフランス滞在を経て、絵本作家、翻訳家として活躍。絵本に『あしたうちにねこがくるの』(講談社/日本絵本賞)、『なぞなぞのたび』(フレーベル館/ボローニャ国際児童図書展賞)、『おもち!』(小峰書店)、詩集に『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社/三越左千夫少年詩賞)など多数
藤枝リュウジ[フジエダリュウジ]
藤枝リュウジデザイン室主宰。アートディレクションとイラストレーションが主たる仕事。1994年世界ポスタートリエンナーレトヤマ銅賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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anne@灯れ松明の火
21
新着棚で。石津さんに惹かれて。わすれんぼうのワスレッポおじさんは、とにかく何でもすぐ忘れる。おじいさんでなく、おじさんだし、認知症とかの暗さもない。物忘れというと、マイナスのイメージだけど、このお話は明るくて、「まあ、いいか」という気持ちにさせられる。藤枝リュウジさんの絵も、さりげないというか、軽やかというか、ヘタウマというか、楽しい感じ。2025/02/14
たくさん
2
ワスレッポおじさんは忘れているというよりも、物忘れが激しいという余地も自分自身を楽に羞恥心を忘れたり、年相応を忘れたりっていうもので、忘れているの地方という感覚ではないのじゃないかって思う。忘れるっていうことはたぶん嫌なことを忘れたいことが心にあるからだろう。それを成すためにはいいことも一緒に忘れてしまうとしたら悲しいことですね。2025/02/09
moco
1
【小1】娘の感想「はぁ~もう、やなこった。本当に忘れっぽいよ?忘れっぽいのは、やめてほしい。😡」2025/03/02
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