出版社内容情報
こぐまは居心地のいい森で、しあわせにくらしていました。
ところがある日、山火事がおき、こぐまは森にいられなくなってしまいます。
「どこかおちつけるところをさがさなくちゃ」
こぐまのあたらしい居場所はみつかるでしょうか。
居場所とは? 家とは? 作者が問いかけます。
こまやかな心情をていねいにすくいとる、テッケントラップの絵本。
あざやかな色彩や、動物たちのかわいい描写も人気です。
内容説明
こぐまはいごこちのいいもりで、しあわせにくらしていました。ところが、かじがおきてこぐまはもりにいられなくなりました。こぐまのあたらしいいばしょはみつかるでしょうか。
著者等紹介
テッケントラップ,ブリッタ[テッケントラップ,ブリッタ] [Teckentrup,Britta]
ドイツのハンブルクで生まれる。ロンドンのセントマーティンズ・カレッジおよびロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学び、絵本作家として活躍。ベルリン在住
三原泉[ミハライズミ]
宮崎県生まれ。東京大学文学部卒業。出版社勤務をへて、英米児童文学や絵本の翻訳などを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
142
ブリッタ・テッケントラップ、6作目です。野生動物たちは、人害による山火事も切り抜けて、何とか生存しているんでしょうね🧸🧸🧸 https://www.blg.co.jp/blp/n_blp_detail3.jsp?shocd=b112392024/09/05
MI
69
こぐまは森が大好き。でもいつもと違う。向こうで山が燃えている。こぐまが新しいねぐらを探して旅にでる。木の根元には、うさぎがいた。私たちの家だからここはダメ。洞穴はどうだろう?自分の居心地のよい場所はどこだろう?2024/09/07
とよぽん
49
新着図書の棚から。やはり、ブリッタ・テッケントラップ作品は素晴らしい。物語が進むにつれて、こぐまにとって失った居場所がかけがえのないものだったことが身に染みる。しかし、絶望の涙の後に・・・。絵が素敵なのは言うまでもない。学童で読み聞かせをしよう。2024/10/18
鴨ミール
31
火事の場面は、怖いかしら。でも、森ではそういうことも起こる。こぐまは小さいのに一人で暮らしているのかな。コラージュの技法なのか、絵がとても良い。最後に安心できるのが、子どもには必要と思ってるので、これは読み聞かせでも使える。2024/12/14
わむう
27
大好きな森を山火事で追われてしまったこぐま。新しい住処を求めて知らない場所へ行くが、洞穴や、木いちごは、もうすでに他の動物のもので落ち着ける場所が見つからない。途方にくれて座り込んでいると優しい小動物たちが「ここは誰がいてもいいんだよ」と教えてくれる。洞穴はないけれど、これからは皆んなで柔らかいコケの上で身を寄せ合って眠ります。自分を受け入れてくれる居場所はどこかにきっとあります。2024/12/28