内容説明
運命の星のもと、ロミオとジュリエットが駆けぬける悲恋の物語。おなじみ、シェイクスピアの悲劇をツヴェルガーの独特の視点と繊細な絵でお届けします。
著者等紹介
ツヴェルガー,リスベート[ツヴェルガー,リスベート] [Zwerger,Lisbeth]
1954年、ウィーン生まれ。ウィーン工芸大学で学ぶ。1977年の処女作『ふしぎな子』(冨山房)から、一貫して古典童話や文学作品のイラストレーターとして活躍。1990年に国際アンデルセン大賞を受賞
小森香折[コモリカオリ]
1958年、東京生まれ。ドイツ語教師のかたわら翻訳と創作をはじめる。『ニコルの塔』(BL出版)でちゅうでん児童文学大賞と新美南吉児童文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
53
大型絵本、ふりがな付き。登場人物紹介あり。モンタギュー家の一人息子の16才のロミオは失恋して落ち込んでいた。親友に誘われ敵対するキャピュレット家の舞踏会に潜り込む。そこで出会ったキャピュレット家の一人娘13才のジュリエットと恋に落ちる。▽悲劇が美しく語られている。ツヴェルガーの繊細な絵がロマンチック。2018/11/01
ヒラP@ehon.gohon
24
シェイクスピアの名作を、ツヴェルガーが物語スタイルに再構成して、絵本(?)にしたものです。 物語は解りやすく構成されています。 シェイクスピアの悲劇に、別の物語も加えて楽しませてくれます。 でも、絵本と言うには文章主体の本でした。 絵でも楽しませてほしかったです。2022/10/05
ヒラP@ehon.gohon
18
ツヴェルガーがアレンジするとこのような絵本になるのでしょうか。絵も文もツヴェルガーですが、もっと絵を増やしてもらいたかったような気がします。奥深い作品です。2018/11/23
和草(にこぐさ)
16
表紙にひかれて。挿し絵のバラも素敵。リベートツヴェルガーの最後がそうであってほしいと願うばかり。2019/02/19
Cinejazz
12
ヴェロ-ナの街の有力者どおしの骨肉の争いが、偶然の成行きから愛娘と愛息子を死に追いやってしまうW.シェィクスピアの悲劇を再構成し、ロミオとジュリエットの二人が暗い墓場から無事に抜け出て、明るい未来に向かって旅立つ姿を描いたハッピ-エンドの創作絵本です。いがみ合いの原因が何だったのか、誰も覚えていない争いがもとで悲惨な結果を招いてしまう人間社会の構図、そこへ一筋の光明を照らす物語に拍手喝采!! 2021/06/13