内容説明
イザベルは、なかよしのエリーとにんぎょうのいえでよくあそびます。エリーのにんぎょうのいえは、とてもりっぱです。なかでも、だいどころのかべにかかっている小さなおさらは、金色にひかって、なんてきれいなんでしょう!イザベルはうらやましくなりました。
著者等紹介
ワッツ,バーナデット[ワッツ,バーナデット] [Watts,Bernadette]
1942年、イギリス生まれ。美術学校卒業後、絵本作家のブライアン・ワイルドスミスに師事する。1969年、『赤ずきん』がドイツの最優秀児童図書に選ばれ、ボローニャ国際児童図書展にてグラフィック賞も受賞。グリム昔話やアンデルセン童話の絵本を多数手がける
福本友美子[フクモトユミコ]
公共図書館勤務を経て、現在は児童書の研究、評論、翻訳などをする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
33
エリーのドールハウスの調度品"金のおさら"を黙って持って帰ってきてしまったイザベル。「ポケットにいれた金のおさらが、おもくなりました。いえにつくと、おさらはもっともっとおもくなりました。」「エリーのいえにいくみちが、のぼりざかになっているようなきがしました。くつのそこになまりでもついているみたいに、足がおもくてたまりません」この2つの場面の"重さ"が何なのか、長女は気になったようでめちゃくちゃ質問してきました。誰にも過ちはあるし、勇気を持って言えたイザベルはすごいよね。帰り道のすがすがしさ!2020/11/21
杏子
20
話はよかった。友だちの持ち物がよく見えて欲しくなってしまうのはよくあることですね。でもそのあとがねぇ!返しにいくのはいいけど。外国の子どもはドールハウスなど、おもちゃも豪華だなぁ!と思いながら読みました。絵はきれいな感じだが、子どもにうけるかどうか?大人が好きな絵本なのかも。2015/11/12
sui
19
イザベルと仲良しのエリーは豪華な人形の家を持っている。それが羨ましかったイザベルはある日、小さな金のおさらを盗んでしまいます・・・優しい雰囲気の絵とは裏腹に、重く、考えさせられる内容になっている。罪悪感で潰されそうになったイザベル、そしてそれを知ったお母さんの対応は良かった。でも、エリーはそれでいいのかな?と疑問が残ってしまう。私は温かい雰囲気のイザベルの子供部屋もすごく好きだな。訳が物足りないかな?2016/10/27
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
令和3年度小学校朝読書リスト 低学年 (朝読書で読んだ絵本や紙芝居はそのまま貸し出します)なかよしのエリーが持っている立派なドールハウスの中に飾られていた金のおさら。イザベルはつい持ち帰ってしまいました。けれどイザベルのドールハウスに飾っても輝いて見えず、心がだんだんと重くなっていきます。悪いことをしたという自覚、そして正直になることの葛藤がわかります。お母さんのフォローもナイス!友情にひびが入らなかったのは、素直になれたからですね。2021/05/17
南
15
金のおさらが欲しくて欲しくて、気づいたら取って帰ってしまう。こっそり悪いことをして苦しんだり、プレゼントしてもらい堂々と持てるようになるなど、道徳的な絵本だった。2018/01/20