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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
27
映画「高慢と偏見」を思ってしまう冒頭です。財産がなくても温かい家庭に育った女子(&妹)が、裕福でコネのある親戚に身をゆだねより優れた(お金持ちな)男性に出会うために社交シーズンに向かうんですが、ご両親やお公爵令嬢、様々な人たちの性格がとても巧みに描写されていて、肩身の狭い思いをする女子に庶民なおばちゃんは最初から肩入れしてしまいましたよ、ええ。対する男子もなかなか良いやつで、イギリスらしい恋のから騒ぎ、といった3組のカップルの行方も楽しかったし、サスペンス部分も程よく驚きが効かせてあって楽しかったです。 2021/04/19
ばん
4
婚約者のいる男に恋をするヒロインと、婚約者がいるのに別の相手に恋をしてしまうヒーロー。二人の心情が切なくてよかった。できることなら事件の方ではなくてこちらをもうちょっと書いてほしかったくらい。ただケイトリンが主人公だから切な萌えができたけど、これが主人公エリザベスだったらクズヒーローめヽ(`Д´)ノってなってたよね(笑)主人公二人とも良い人なんだけど、脇(モンタギューとセレナ)のキャラが濃すぎて影が薄かったなぁ。モンタギューは愛すべきアホという感じでお気に入り(笑)2016/07/16
romance_holic
2
身分差ロマンス。 中流階級のヒロインは、名付け親の援助で社交界デビューすることになります。明文化されていないけどあきらかにある社交界の身分の壁のようなものが、憎まれ役のキャサリンという女性の言動や悪気のないほかのメンバーからもうかがえて興味深かったです。 ヒロインとヒーローの出逢いのきっかけともなった事件は物語を通して尾を引いていて、主人公二人のロマンスを中心にヒーロー妹とヒロイン妹のロマンスもサイドストーリーとして語られていて、こうして書くと結構盛りだくさんに思えますが、読後感よくさらっと読めます☆2012/12/08
まめもち
0
婚約者がいる人を好きになってなやむヒロイン。婚約者が絵に描いたような嫌味な女性で身分を鼻にかけるかける。どうやってヒーローがこの女から逃げるのかがポイント。相続問題でヒーローをしょっちゅう危険な目に会わせていたのが意外な人物でほほうと思えた。2016/01/23
いこういこー
0
田舎から出てきた主人公と、婚約者がいる子爵の葛藤恋物語。暴漢に追われた子爵が、匿ってもらうために、道で主人公に恋人偽装のキスをするという王道。お互いの正体が分かる展開は、もうちょっと引っ張ってもいいかも。子爵の事件の黒幕が分かるところで、主人公アウェーなのもなんか寂しいなぁと思ってしまった。話の中で一番気になったのが、婚約者にどうやって婚約を破棄してもらうよう話をもってくかだったから、2人のロマンスにのめり込めなかった感じが残念。2015/08/15