晴れたら空に骨まいて

個数:1
紙書籍版価格
¥1,650
  • 電子書籍
  • Reader

晴れたら空に骨まいて

  • 著者名:川内有緒【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • ポプラ社(2017/02発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591152423

ファイル: /

内容説明

大切な人への想いをのせて、白い粉はふわりと舞いあがり、青い空へと吸い込まれた―― セーヌ川にかかる橋、南国の「珊瑚の海」、ヒマラヤの麓など、思い出の地での散骨をはじめ、愛する故人を想いながら、軽やかに生き続ける5組の家族や友人たち。 新田次郎文学賞受賞の注目作家が、深いまなざしで「生と死」をユーモラスに綴る、傑作ノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そら

39
面白かった!「散骨」をした5組の家族(疑似家族も)を取材したルポルタージュ。5組に共通しているのは、常識や周りの価値観にとらわれず、自由人で個性的で面白い人たち。家族を失うという辛さも吐露されているけれど、それ以上に彼らの楽観主義と行動力と器の大きさに圧倒される。「自由に生きた人を普通に弔い土の中に入れたら可哀そう」って発想。「自分の枠を外そう!」という自己啓発本にもなっている気がする。2020/11/10

おさむ

33
今春、家族を亡くしたので、人の死に関する本を読む機会が無意識のうちに増えたような気がする。本著もたまたま読んだんだけど、思いのほか良書に巡り会えて、嬉しい。世界各地に散骨された日本人とその家族たちの5つの物語。一般的な常識とはちょっと離れた所にいる人たちばかりなので、読んでいて泣いていいんだか、笑っていいんだか迷ってしまう。そもそもお墓を誰も彼もが持つようになったのここ100年程度の話。「散骨は節度を持って行われる限り違法ではない」が、法務省の見解なんだそうです。知らなかったです。2018/12/17

miu

21
散骨。それはなんとなく寂しい印象を抱いていたけど、ガラリと崩れた。旅が大好きだった夫、ピアノと海が大好きだった妻、絵が大好きだった父、山が大好きだった夫、インドが大好きだった友だち。みんな個性的でいて魅力的。そして死してなお家族を繋いで、きっとずっと側にいてくれている。その人らしい見送りかた。そのバリエーションは十人十色で散骨もまたしかり。人生で絶対は死ぬことだけ、とどこかで聞いた。死は誰にでも必ずおとずれるもの。死がロウソクの火が消えるのではなく大切な人の心に燃え続けるような、そんなイメージに変わった。2017/05/01

カッパ

13
散骨を選んだ家族の話です。 故人との思い出も勿論でてきます。海外にという人が多かったと思いました。思い出の場所にカメラのフィルムのケースにいれてまくくらいならいいような気がします。私も海とかにまいてもらいたい。なんとなく墓にとどまりたくないです。勝手なんですかね。 2020/11/22

マカロニ マカロン

13
個人の感想です:B+。タイトルの意味は「僕が死んだら遺骨は散骨してください」ということ。パートナーが亡くなった時の素敵な思い出が5話書かれていて、逝った人も残った人もそれぞれの思いが感じられて心に残る話だった。なかでも、2009年に亡くなった登山家・医師の原真さんとその夫人エリザベスさんの話「マカル―で眠りたい」は素敵だった。世界5位の標高(8481m)に日本隊隊長として初登頂に成功したマカル―に骨を撒いてほしいという希望は相当な無茶ぶりだと思うが、それを叶えようとする夫人の思いと行動力に頭が下がった。2020/07/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11238131
  • ご注意事項