内容説明
ワーグナーなんて怖くない!イギリスの哲学者である著者が、一般の音楽愛好家のためにワーグナーをめぐる諸相、すなわちオペラ理論の先進性、音楽におけるユダヤ人ルネサンスの問題、ワーグナー崇拝の広がりと多方面への影響、ワーグナーの理想の演奏、そして音楽そのものの価値について、広範な知識と関心を駆使しながらもコンパクトに解説。小冊子ながら読みごたえ充分の本書を手がかりに、さらに深くワーグナーの世界へ踏み出そう。
目次
第1章 ワーグナーのオペラ理論
第2章 ユダヤ人ルネサンス
第3章 ワーグナー崇拝
第4章 ワーグナーの影響
第5章 演奏におけるワーグナー
第6章 音楽としてのワーグナー
付録 ロンドンの『ニーベルングの指環』上演史
著者等紹介
マギー,ブライアン[Magee,Bryan]
1930年ロンドン生まれ。オックスフォードとイェール大学で学び、哲学の教師としてイギリス各地で教鞭をとるかたわら、放送や著述においてもひろく活躍している。著書に「ショーペンハウアーの哲学」「偉大な哲学者たち」などがある
寺倉正太郎[テラクラショウタロウ]
東京都生まれ。オペラ批評家。共著に「オペラ・ハンドブック」「オペラ大爆発!」「このオペラを聴け!」がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。