内容説明
時には誇りの象徴ともなった個人や家・組織を表す唯一無二のしるし。その基礎知識から代表的な紋章・図案の数々までをしっかり紹介。
目次
第1章 紋章とは(紋章とは;紋章の始まり;紋章の成立 ほか)
第2章 色々な紋章(個人の紋章;エドワード黒太子1 戦いの盾;エドワード黒太子2 平和の盾 ほか)
第3章 紋章の図案(図案 鳥総論;図案 鶏;図案 無禽類 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
波璃子
13
一つひとつのパーツに全て意味があって紋章の奥深さを知りました。兄弟でも長男・次男で紋章が違ってくるとは…。自分が紋章を作るならどうしようかとか考えていました。2014/09/18
金監禾重
4
左ページ文章、右ページはその図解で、学習参考書を思い出した。文章ばかりでビジュアルイメージが想像できないストレスがなく大変うれしいが、もっと情報は増やせるだろうに、と思わないでもない。「ふくろうの本」も読んだが、情報の総量が負けるのはしかたないものの有名人の紋章はこちらが充実。また夫婦の一方が没した場合の紋章の変化についてはこちらにしかなかった(ただしわかりにくかった)。2023/03/17
水無月十六(ニール・フィレル)
4
紋章の定義からその成立の歴史、扱われているモチーフや色など、紋章についての様々な基礎的な知識をまとめた本。簡潔でわかりやすく項目ごとにまとめられており、基礎とは言えある程度必要な情報はこれ一冊で揃うくらいには記されているので、紋章学としてより深く知りたいなら参考文献を漁るというくらいで良いだろう。創作や話のネタとして紋章について知りたいならこの一冊だけでもそれなりに役に立ちそう。表紙カバーを捲ると自分のオリジナル紋章を作ってみようと言うことで作り方が解説されており、試してみるのも面白いだろう。2021/10/13
おとや
2
「紋章」と「標章」の違いすら曖昧だった自分には非常に勉強になった。一般知識的に知っておくべき内容はだいたい網羅されてるんじゃないかなぁ、という印象。2014/12/01
蝉川夏哉/逢坂十七年蝉
1
求めている要素が大変分かり易く解説されていた。国内で手に入る紋章学の資料の多くは森護の著述に依拠しているが、それらを平易に纏めたという印象。(もちろん、他の原語参考資料も参照している) 森護の研究が英国の紋章に集中している為でもないのだろうが、この図解も基本的には英国の事例を中心として取り扱っている。 紋章に興味のある方は一読を勧める。2013/04/23