出版社内容情報
「残酷演劇」を宣言して20世紀演劇をかえた歴史的名著がついに新訳。身体のアナーキーからすべてを問い直すアルトーの核心。
内容説明
ペストと同じように、演劇は悪の時間であり、黒い力の勝利である―「残酷の演劇」を宣言して、演劇を根底から転換させようとしただけでなく、思想・芸術に決定的な影響を与えたアルトーの代表作を第一人者が鋭意の新訳。アナーキーとしての生のためにすべてを破壊したアルトー、その思考と実践を炸裂させた20世紀で最も重要な書が明晰にしてカオティックな訳文によっていまふたたび世界をゆるがす。
目次
序 演劇と文化
演劇とペスト
演出と形而上学
錬金術的演劇
バリ島の演劇について
東洋の演劇と西洋の演劇
傑作と縁を切る
演劇と残酷
残酷の演劇(第一宣言)
残酷についての手紙
言語についての手紙
残酷の演劇(第二宣言)
感情の競技
二つの覚書(一―マルクス兄弟;二―母をめぐって)
著者等紹介
アルトー,アントナン[アルトー,アントナン] [Artaud,Antonin]
1896‐1948。「思考の不可能性」を思考するフランスの詩人。「残酷劇」を提唱する演劇人。西洋からの脱却を試みて、後年、精神病院に監禁される。激烈な生涯と『演劇とその分身』、『ヘリオガバルス』等の著書によって巨大な影響を与え続けている
鈴木創士[スズキソウシ]
1954年生まれ。『アルトー後期集成』(全3巻)を宇野邦一とともに監修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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