出版社内容情報
コスミック時代文庫
【目次】
内容説明
老中首座水野忠邦の改革が始まり、南町奉行鳥居耀蔵の指揮のもと、市中の取り締まりが厳しくなった。色を売っていることを口実に、娘や若衆狩りも大々的に行われている。北町奉行所の悪所廻り“裏”同心・真木風太郎は暇をしていた。悪所がなくなると悪人を見出すのも難しくなるからだ。夜鷹ですら、南町の当番月は出没しないという。そこへ、つなぎ役の北町の年番方与力の松方が密命を携えやってくる。表の淫売が姿を消したのと裏腹に「色蜘蛛の巣」と呼ばれる謎の組織が、表の正業を隠れ蓑に、裏で大々的に淫売を行っているらしい。その実態を探れというのだ。風太郎は早速、浅草の女按摩の長屋を訪ねると…。新たに暗躍する組織を悪所廻りの三姉弟妹が、色香を武器に叩き潰す!
著者等紹介
沢里裕二[サワサトユウジ]
青山学院大学卒業。作家、音楽、映画プロデューサー。2012年、『淫府再興』で、第二回団鬼六賞優秀作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 九龍の女教師