講談社選書メチエ<br> 仏教の歴史 いかにして世界宗教となったか

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講談社選書メチエ
仏教の歴史 いかにして世界宗教となったか

  • 著者名:ジャン=ノエル・ロベール【著】/今枝由郎【訳】
  • 価格 ¥1,595(本体¥1,450)
  • 講談社(2023/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784065335345

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内容説明

インドで誕生した仏教は、いかにして世界に広まったか。その鍵は、ユダヤ教やキリスト教、イスラム教など他の一神教とは異なり、仏教は現地の言語に翻訳されることを積極的に認めたことにある。本書の著者、ジャン・ノエル・ロベール氏によれば、仏教が中国に伝播するのは、同じインド・ヨーロッパ語族のユーラシア西部に伝わるよりもずっと困難だったはずだという。
チベット、モンゴルから中国、朝鮮、さらに日本へ、また、東南アジアやヨーロッパでは全く別の姿を見せながらも「仏教」としてひとつのまとまりを見せる「世界宗教」の変遷と広がりを、フランス屈指の東洋学者が平易に解説する。
なお著者は、日本語、中国語はもちろん、チベット語、サンスクリット語、ラテン語、ギリシャ語など多くの言語に通じ、日本仏教の研究などにより、2021年、第3回日本研究国際賞を受賞している。
チベット文献学の第一人者で、著者と旧知の今枝由郎氏が翻訳し、充実した訳注と解説を付した。巻末には関連年表、索引も完備。著者による「日本語版のための序文」も掲載。
原著=Petite histoire du bouddhisme: Religion, cultures et identites,.Edition J’AI LU, Paris, 2008

目次

序 言   ジャン・ボべロ
日本語版のための序文
はじめに
第一章  諸宗教の中での仏教
第二章  ブッダ 〈仏─第一の宝〉
第三章  ダルマ 〈法─第二の宝〉
第四章  サンガ 〈僧─第三の宝〉
第五章  三つの叢書 〈三蔵〉
第六章  大乗と真言乗
第七章  中央アジアと中国への伝播
第八章  チベットからモンゴルへの伝播
第九章  東南アジアへの伝播、そしてインドへの回帰
第十章  朝鮮から日本への伝播
第十一章 仏教と言語
第十二章 仏教の欧米への伝播
第十三章 仏教研究批判

仏教の歴史 略年表
主要参考文献
訳者解説
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月をみるもの

15
訳者解説を読んで、日本語版のための序文が翻訳ではなくおフランス人著者による書き下ろしであることに驚く。その後に続くのは、学生時代、共同通信パリ支局でアルバイトしてた著者が、そこにいた日本人が誰ひとり書けなかった「蝋燭」という漢字をさらっと書いてみせた、、、というエピソード。日本語以外にも、中国語、韓国語、サンスクリット、ラテン語などなどに通暁しているという著者だが、それでも「仏教の世界的な広がりを把握するには自分の語学力では不十分である」と断言する。だとすると、もう人間には無理ゲーなのでは?2024/01/14

YO)))

12
仏教の歴史を文献学的なアプローチを交えて概観する、フランスの研究者による入門書。 三蔵、大蔵経などの仏典の編纂の歴史や、それらが翻訳された言語について紙幅が割かれているところに特色がある。とはいえ如何せん百数十頁しかない中でブッダの誕生から現代の欧米での仏教の受容までを取り扱っているため、全般サワリのサワリといった塩梅で、教義や思想の変遷・展開については、この本だけではあまり把握できないと思う。2023/12/27

レフラー

2
本書は「仏教」の始まりから現代までの「世界での」広がりを概観した書です。 それなり以上には仏教に触れてきたつもりでしたが、その(自分の認識と触れてきた領域の)あまりの狭さと、「仏教」の広さに衝撃を受けました。 と同時に、好きだった世界史でなんとなく知ったアジアの歴史上の人物や事象が、「仏教」を介して再度鮮やかに甦ってくる愉しさに浸ることができました。 もちろん扱う領域のため記述は簡単です。 しかし、知識のある部分は自ら補って、その他は今後の学びへの期待を膨らませてくれる素晴らしい読書でした。2023/11/19

レフラー

0
ざっくり復習。 日本以外の仏教に触れらるのでよい。2024/04/21

ひよこ皇太子

0
仏教がどのように世界(主にアジア)に広まったのかがこの本のテーマ。短い。各地に根付いたり衰退したりした仏教は元の形から大きく変化し、全体を見渡せないほどに多様になったそうだ。多様すぎるためか各宗派の教義内容には踏み込まない。そこにこそ興味があったのだが。まあ『仏教の歴史』というタイトル通りか。2024/02/13

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