出版社内容情報
コスミック時代文庫
内容説明
生まれ故郷では『道場の虎』とまで称された凄腕の剣士・篠田虎之助。ある日、御家騒動に巻きこまれ、親友を失ったあげくひとり江戸に出てきたのだが、いまや剣を捨て、杖術や柔術などのあらたな武芸を鍛錬する日々である。そんな虎之助だが、じつは江戸町奉行に命じられ、ひそかに役目を果たす隠密同心としての一面もあった。そんななか、虎之助に贋金捜査の秘命が下り、探索の場は浅草寺や吉原にまで広がることとなる。しかも贋金騒動の裏には、幕閣でも容易に手が出せぬ島津藩がひそんでいるらしいのだが…。虎之助と手練れの隠密同心、そして男装の女剣客。いつもの仲間たちが、藩ぐるみの不正に正義の鉄槌をくだす!シリーズ第四弾。
著者等紹介
永井義男[ナガイヨシオ]
1949年生まれ、97年に『算学奇人伝』で第六回開高健賞を受賞。本格的な作家活動に入る。江戸時代の庶民の生活や文化、春画や吉原、はては剣術まで豊富な歴史知識と独自の着想で人気を博し、時代小説にかぎらず、さまざまな分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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