出版社内容情報
二十年余も部屋住の身にあった峰近香四郎は出世を重ね、
いつしか海岸防禦御用掛として蝦夷地に赴任する身となっていた。オ
ロシャ船を見聞し、差し迫る危機を知った香四郎は、任期を終え江戸へ戻ってくる。
が、旅の疲れを癒やす間もなく、次の大仕事が待っていた。
香四郎を待ち構えていた老中首座・阿部正弘が放ったのは、
「本日をもって浦賀奉行になってもらう」との驚愕の言葉だった。
役高は千石──。異例の大抜擢である。だが、たびたび黒船が姿を現す湊は
、攘夷派との闘いの場でもあった。大奥、さらに朝廷をも巻き込む陰謀に立ち向かい、
幕臣として国のために励むことを誓う香四郎。
異国との交渉に当たる最前線に立ち、今日も葵紋が刻まれた妖刀村正を閃かせる!
内容説明
二十年余も部屋住の身にあった峰近香四郎は出世を重ね、いつしか海岸防禦御用掛として蝦夷地に赴任する身となっていた。オロシャ船を見聞し、差し迫る危機を知った香四郎は、任期を終え江戸へ戻ってくる。が、旅の疲れを癒やす間もなく、次の大仕事が待っていた。香四郎を待ち構えていた老中首座・阿部正弘が放ったのは、「本日をもって浦賀奉行になってもらう」との驚愕の言葉だった。役高は千石―。異例の大抜擢である。だが、たびたび黒船が姿を現す湊は、攘夷派との闘いの場でもあった。大奥、さらに朝廷をも巻き込む陰謀に立ち向かい、幕臣として国のために励むことを誓う香四郎。異国との交渉に当たる最前線に立ち、今日も葵紋が刻まれた妖刀村正を閃めかせる!
著者等紹介
早瀬詠一郎[ハヤセエイイチロウ]
東京生まれ。学習院大卒。放送作家・脚本家として芸術祭、教育映画祭などの優秀賞を受賞。2000年、『萩大老』(新潮社)で作家デビュー。一方で邦楽の家に生まれ、「岡本紋弥」の名で古典浄瑠璃“新内”の継承者として全国を口演する伝統芸能者で、番組の語り手ナレーターでも活躍。時代小説を中心に上梓(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。