内容説明
大きな白いふくろをしょったブラリはなんでもやです。なんでもやはたびをしながらおきゃくさんにふさわしいものをとりそろえます。ブラリの袋からはいったいどんなものがでてくるかな。
著者等紹介
片平直樹[カタヒラナオキ]
1965年東京都生まれ。作家。大学生の時に創作活動に興味を持ち、今日にいたる
山口マオ[ヤマグチマオ]
1958年千葉県生まれ。イラストレーター。絵本に『わにわにのおふろ』(第1回アジア絵本原画ビエンナーレ佳作賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Maiラピ
25
山口マオさんの「マオ猫」でもある、なんでもやのブラリと、顔があってしゃべる袋との不思議なお話。妖しい魅力のあるお話と絵で惹きつけられます。あっまた再読したくなりました。2012/03/04
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
おはなしも面白いけれど、山口マオさんの絵がピッタリ。より楽しく読めます。ブラリって何者なの、不思議な袋など疑問もあるけれどそのまま受け入れて読むと気にならない。ブラリはブラリ、きっとどこかでなんでもやーと声をだしているでしょう。2019/10/27
遠い日
14
山口マオさんの絵がいい味わい。マオさん描くところのワニはいつ見てもいい。何でも屋のブラリの袋はシュールな空間。何でも入るし、何でも出てくる。人助けをしていると思っていたら、ちとようすが違ってくる。ワニたち、どこ行ったかなぁ。2015/09/18
Mayuko Kamiwada
6
大きな白い袋を持っている”なんでもや”のブラリ。旅をしながら、お客さんが望むものを取り揃えている。ブラリのところにやってきたお客さんの頼みはとんでもない頼みばかり。さて、その依頼を叶えることができるのか。自分が支払う対価に合う物が出てくる不思議な袋。大量のスイカの山でトラックを出したけれど、どれぐらいのスイカを袋に収めたのだろうかと気になる。こんな不思議な袋があれば、私は何を支払って何を欲しがるのだろうかと考えた。考えるだけでも楽しいと思う。2024/06/07
タミイ
6
私好みの気配漂うシュールな表紙に惹かれて読んだら大ヒット!ネコのブラリが持つ不思議な「袋」が出会う人々に欲しいものや必要なものを出してやるお話。リズミカルに繰り返されて頭にこびりつく妙に古風な袋のセリフ(「あなたがくれたら、わたしもあげる。あげてくれて、ありがとう!」「かんしゃかんげき まいどあり!」)や、独特でパワフルな絵(象がパオ〜ッ!と鳴きながら次々飛び出す絵は圧巻)、何が出るのか分からないワクワク感も最高。登場人物名がなぜか南米系だったり、ワニ兄弟のワルっぷり(袋から何が出るかは内緒)に笑えた!2018/01/20
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