目次
問題の設定と全体の構成
普遍帝国の解体と国家建設
近代化の始動―フランス革命と産業革命
自由主義とその民主化戦略
「国民国家」の時代
自由主義的国家の機能とその変質
変容する政治社会と体制変動
第一次世界大戦の衝撃と遺産
経済危機と政治
戦後復興、高度成長と福祉国家の建設
ローマ条約への道
高度成長の終焉―社会変化と政策対応
新自由主義の台頭―政治路線対立の激化
冷戦終焉後の国家―グローバル化と統合の進展
総括と展望―国家とEU
著者等紹介
平島健司[ヒラシマケンジ]
1957年大阪府に生まれる。1980年東京大学法学部卒業。1982年東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。1982年東京大学法学部助手。1986年東京大学社会科学研究所助教授。現在、東京大学社会科学研究所教授。専攻は比較政治・ドイツ現代史・ドイツ=ヨーロッパ政治
飯田芳弘[イイダヨシヒロ]
1966年長野県に生まれる。1991年東京大学法学部卒業。東京大学法学部助手。1995年学習院大学法学部専任講師。1996年学習院大学法学部助教授。現在、学習院大学法学部教授。専攻はヨーロッパ政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠山太郎
1
わかりやすく、まとまっている。15章。放送大学は3・4年でテキストが変わるので、テーマをまなぶのによいのこと。2013/07/03
ゆたか
1
大学の先生が「学生はこの本を難しいと感じるらしい」と仰っていたけれども、それは多分この本の記述の仕方にある。戦争や政変中心の記述に慣れている読者(自分もそう)は、この本のように、社会現象を理論に基づいて分析していく形式に対して戸惑いを感じるのである。こういった切り口の歴史の本も興味深い。2013/02/06
しろのやま
0
全体として、用語の定義がきちんとなされていないため、非常に読みにくい。また古代・中世世界の記述にも誤りが多い。たとえばこのテキストのキーワードであろう「自由主義」は政治的概念なのか、経済的概念なのか、明確な定義はなされていない。「個人主義」との混同も見られる。「ネオ・コーポラティズム」という概念も篠原一氏のように類型化から具体例に入った方が分かりやすい(このテキストでは政労使協調とのみの説明で、農業労働者などを欠落させている)。1章と12章以降、参考文献一覧は比較的有用か。2016/06/26
ごん
0
講義の試験に使用されるため読んでいた。西洋政治史について、客観的な視点から歴史や制度の説明、分析がなされた本。内容の密度は高い。2016/01/15
Moloko
0
さらっと読めてしまうが、頭になにか残ったかと言われれば、どうだろう。定着しにくいような気がする。確認には丁度良さそうだが、個人的にはもっと濃い記述の方が頭に残りやすい簡潔で分かりやすい文章であるので重宝する人はいると思うので良書だと思うが2015/01/18