内容説明
「これがいつも見ていた月の表面か…?」反射望遠鏡の先に見えた月の地表面の光景に、剛立は言葉を失った。剛立がクレーターのようすをスケッチした図は、日本最古の月面観測図となった。江戸時代、幼少年期から日月食や天体の観測をつづけた剛立は、独学でケプラーの第三法則をも見つけていた。大坂(大阪)に天文塾“先事館”を開き、日本の近代天文学の礎となった麻田剛立の生涯を彼の生きた時代と支えた人びととのつながりの中で描く。
目次
1 少年の疑問
2 天体観測と暦
3 人生の転機
4 “麻田剛立”第二の人生
5 大宇宙の探究
6 天文学を科学に
7 剛立天文学の精神
著者等紹介
鹿毛敏夫[カゲトシオ]
1963年大分県生まれ。広島大学文学部に入学、卒業後は高校の歴史教師に。30歳の時、高校で日本史を教えながら大分大学大学院へ2年間通学。40歳の時、歴史系史料館主任研究員を勤めながら九州大学大学院で歴史を学ぶ。現在は、国立新居浜工業高等専門学校准教授。文学博士
関屋敏隆[セキヤトシタカ]
1944年岡山県生まれ。1968年京都市立美術大学(現京都市立芸術大学)工芸科染織専攻卒業。1976年に『中岡はどこぜよ』(文・田島征彦/すばる書房)で絵本作家デビュー。1991年『中岡はどこぜよ』(くもん出版・復刻版)でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞特別推薦。1997年『オホーツクの海に生きる』(ポプラ社)で産経児童出版文化賞美術賞、1999年ブラティスラヴァ世界絵本原画ビエンナーレで「金のりんご賞」を受賞、2001年ベオグラード国際イラストレーション・ビエンナーレ・グランプリを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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