内容説明
「あなたの弟は、いまいるところにずっといたいらしいの。この世界は、子どもたちがあまりにひどい扱いを受けているからいやなんですって」ママのおなかの中が気に入ってしまい、生まれてこようとしない弟を、なんとか説得しようと、9歳の少女フランチェスカが大活躍。ボーイフレンドのディエゴや、自称「魔女」のあやしげなおばあさんや、風変わりな天才発明家のおじさんの助けを借りて、いろいろ試みるが…。
著者等紹介
ペデリアーリ,ジュゼッペ[ペデリアーリ,ジュゼッペ][Pederiali,Giuseppe]
1937年イタリアのモデナに生まれる。児童書をはじめ、社会問題や人種問題を背景とした小説も数多く執筆し、さまざまな賞を受賞している
関口英子[セキグチエイコ]
1966年埼玉県に生まれる。翻訳家。大阪外国語大学イタリア語学科卒業。専門はイタリア社会学。現在はイタリア児童文学の紹介にも従事
パジーニ,マリレーナ[パジーニ,マリレーナ][Pasini,Marilena]
舞台美術、演出、衣装など演劇関係の仕事や、陶器や生地のデザイナーとして仕事をした後、1992年、本の挿し絵画家となる。現在は、人気イラストレーターとして、イタリアの数多くの出版社で活躍している
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感想・レビュー
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未知亜
1
【読書ノート転記】面白くはなくだらだら続く。生れたがらない弟をキーに、この世の問題を描き、それでもいいところだ、と結論付ける話、か?あとがきが一番よかったかも。2011/07/12
りゅか
0
臨月を過ぎても一向に生まれてくる気配がないフランチェスカの弟。ママを通じて「いまいるところにずっといたい」という弟を何とか外の世界へ誘い出そうと、友だち、発明家のおじ、近くに住む魔女などに手伝ってもらいながら奮闘するフランチェスカが可愛かった。「帝王切開すればいいじゃない」なんていう意見は野暮です。2012/05/25