内容説明
戦争と革命の20世紀。アンチ・システムという点で、意外にも1930年代の日本とアメリカは似ていた。自衛概念や中立概念をめぐる相克を描く。初の著書を復刊、新装普及版。
目次
課題と視角
第1部(アメリカ型世界不況克服プログラムと日本―互恵通商法の周辺;アメリカ中立法と日中戦争―戦争違法化のもとでの戦争の形態;中立アメリカをめぐる攻防―防共協定強化交渉;対米接近工作―全体主義でもなく民主主義でもなく)
第2部(陸軍中堅層の挫折―二・二六事件後の政治過程;権力一元化構想の展開―日中戦争初期の制度改革)
一九三〇年代の日本についての一つの説明
著者等紹介
加藤陽子[カトウヨウコ]
1960年埼玉県大宮市(現、さいたま市)に生れる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科(日本史学)教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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