内容説明
5次以上の方程式は解けるのか!?今も生き続けるガロア理論とは?その発想はなぜ生まれた?世紀の数学的ひらめき。
目次
第1章 方程式の歴史をめぐる冒険
第2章 2次方程式でガロア理論をざっくり理解
第3章 「動き」の代数学―群とは何か
第4章 群は対称性の表現だ―部分群とハッセ図
第5章 空想の数の理想郷―複素数
第6章 3次方程式が解けるからくり
第7章 5次以上の方程式が解けないからくり
第8章 ガロアの群論のその後の発展
著者等紹介
小島寛之[コジマヒロユキ]
1958年東京生まれ。東京大学理学部数学科卒業後、同大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。帝京大学経済学部経済学科教授。数理経済学、ゲーム理論、意思決定論を専門とする経済学者として旺盛な研究・執筆活動を行うかたわら、数学エッセイストとしても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まつど@理工
13
再読:意欲のある中学生でも読めるように書かれたガロア理論の入門書。個人的にはガロア理論の入門書で一番好きな本。ガロア理論の証明の大枠を把握する際に複素数や群論を学ぶことができ、高校数学の見通しがよくなるので高校生にお勧めしたい。(良い点)p27 「体」をコーヒーとスプーンの比喩。(定番だが)p71群論を「あみだくじ」で説明する。p170~のガロア理論の証明を超ざっくり版、簡易版、それなり版でレベルアップさせながらコアを理解させようという姿勢。etc所々に記憶に残る工夫がされている。/ガロア2014/06/14
Nil
4
ガロア理論への足掛かり。群の説明などガロア理論に至る道具について読みやすく書かれてある。メインの話に入るとレベルは上がる。最後の応用?となるともはや眺めているしかなかった。しかし、動機づけの一冊
river125
3
とても良かった。序盤から著者に対する信頼感が生まれ、消化できてないと知りつつも、先へ先へ読み進めてしまう。読者に対して、このように理解して欲しい、という意図を明確に持った書き手だ。■途中の証明のいくつかは省けそうな気がする。そうすればもっと本旨に集中できるだろう。逆にガロアの着眼の妙については、くどいくらいに(いろんな言い方で)繰り返して欲しかった。後半への伏線がやや多すぎて脚を引っぱられる感じ。しかしこういった難点を帳消しにするワクワク感が本書にはある。■いま再読中。自己同型による群・部分群が図形の……2012/02/12
takao
2
1.***ガロワと方程式 草場 名著。ほぼ完全に証明 2.***代数方程式とガロア理論 中島 完全に証明。ただ分厚い 3.*代数に惹かれた数学者た ダービシャー 代数学の発展の歴史 4.****ガロアの夢 群論と微分方程式 久賀 名著。一読の価値あり 5.***対称性からの群論入門 アームストロング 対称性の観点から群論を講義した教科書 6.*生命世界の非対称性 黒田 化学物質の対称性から生命現象をさぐる、すばらしい本 7.*ガロア理論の世界観 伴 (現代思想 2008.11号所収)2018/02/12
ヲミタ
2
ガロア理論の雰囲気は感じられたように思う。巻末に挙げてある参考文献を読んで正確に理解する足がかりになったのではないか。2013/05/08
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