出版社内容情報
日本の潜伏キリシタンの有形無形の遺物・文化財・史料を中心に約1,500点を収録。潜伏キリシタンの信仰の記録を後世に伝える貴重な一冊。
『潜伏キリシタン図譜』は、江戸時代から明治初期にかけて信仰を密かに守り続けた「潜伏キリシタン」に焦点を当て、その歴史と文化を多角的に紹介する書である。江戸幕府の禁教令(1614年)以降、キリシタンは殉教・棄教・潜伏の選択を迫られ、約260年にわたる厳しい弾圧のもとで信仰を継承した。本書では、信仰を支えた十字架や聖画などの信心具、さらに彼らを取り締まった側の史料や没収品を図版とともに紹介している。1865年の「信徒発見」以降、教会に復帰した人々は「復活キリシタン」、伝統を守り続けた人々は「かくれキリシタン」と呼ばれるが、本書はその分立以前の潜伏期に焦点を当てる。日本の宗教史において、潜伏キリシタンの存在は長く軽視されてきたが、その信仰の形や遺物は貴重な文化遺産である。今日、資料の散逸や忘却が進む中で、彼らの生きた証を記録し後世に伝えることができるのは、今をおいて他にないとの思いから刊行されたものである。
★本書の内容
発刊に寄せて ローマ教皇フランシスコ
刊行の言葉 高祖敏明
総論 五野井隆史
第1章 九州地区
第2章 中国・四国地区
第3章 近畿地区
第4章 北陸・中部地区
第5章 関東地区
第6章 東北・北海道地区
年表
発行 潜伏キリシタン図譜プロジェクト実行委員会
発行人 高祖敏明
監修 五野井隆史
執筆 五野井隆史、上野景文、久米雅雄、片岡瑠美子、中園成生、平田豊弘、阿久根 晋、小川小百合、濱田直嗣ほか
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- 憑きもの物件あります 分冊版(6)



