出版社内容情報
舞台は沖縄県西表島のほんのちょっと北に浮かぶ、面積約1平方キロの鳩間島。1982年当時、この島の人口は41人、小学校の生徒はたった一人だった。三学期の終了とともに、この生徒もいなくなる……。廃校の危機を迎えた小学校の存続をめざして、島じゅうの大人たちが立ち上がった。本書は85年刊行の初版本に増補した新装改訂版。小さなコミュニティでの出来事だが、この国の政治の貧しさと教育のあるべき姿をあぶり出す人間ドキュメントであり、社会批評の本でもある。
内容説明
南のはての小っちゃな島・鳩間には、澄みきった青空と、でっかい太陽と、真っ青な海しかないけれど、一人ひとりが主役になれる元気がいっぱいあります。小学校存続に奮闘した、子供とおとなの人間ドキュメント。
目次
プロローグ 闇のトゥバラーマ
第1幕 島分け
第2幕 シマ興し
第3幕 世願い
第4幕 島の生と死
第5幕 南島のリズム
第6幕 子どもたちの秋
エピローグ 幻影