出版社内容情報
長い間のロシア暮らしの経験をきっかけに、著者は1992年から98年にかけて何度もサハリン(旧樺太)を訪問、その機会にサハリンに住む多くの人々(民族)と交流を重ねる。本書は、東アジアの近現代史を機軸にして、著者自身が歴史認識を深めていく過程を、悲喜こもごものエピソードをまじえて綴った紀行書。サハリンの過去と現在を知るには、好個のテキストでもある。
内容説明
「消えない昔と混沌とした今」が共存する島で生きる人々の素顔を描いた旅のエッセイ。32編の旅の思い出。
目次
奇妙な時間が流れる街
最北の町、最北の村
オハと石油と日本人
ススヤ川の向こうの世界
アニワ
日本人との出会い
イチゴとリンゴと無窮花
新米教師
豊原とエカテリーナ女帝
サハリンの日本人〔ほか〕