近代文芸社新書
往還する視線―14‐17世紀ヨーロッパ絵画における視線の現象学

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  • サイズ 新書判/ページ数 177p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784773368291
  • NDC分類 723.3
  • Cコード C0271

内容説明

「絵画」は見るものだと思っているあなたへ。「絵画」のなかに描かれた人物がこちらへ視線を向けているとき、あなたは彼、あるいは彼女によって見られている。しかも、その見られる様態は、その作品が生まれた時代や社会、あるいは画家によってもさまざまである。その多様な視線が物語るものを理解したとき、あなたにとって「絵画」のなかの人物像は、たんなる眼の楽しみではなくなり、人間や文化について多くのことを語ってくれる、汲めどもつきせぬ「知の泉」となるだろう。

目次

第1章 聖母の視線
第2章 物語る視線
第3章 ヴィーナスの投げかける視線
第4章 自画像の視線
第5章 17世紀オランダ絵画の視線
第6章 ベラスケス「ラス・メニーナス」における視線

著者等紹介

斉藤栄一[サイトウエイイチ]
1954年京都市生まれ。京都大学文学部哲学科卒業(美学・美術史学専攻)。国際基督教大学大学院比較文化研究科博士課程単位取得満期退学。アルブレヒト・デューラーを中心とする、15~16世紀のドイツ美術を研究。現在、明治学院大学教授
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