内容説明
夜更けの屋根に落ちる梅の実の音に、静かに耳を傾けている情景を、たしか薄田泣菫が書いていたような気がする。それを読んだ少女の日を、ふと思い出した。
目次
あの道
七代目の学帽
遙かなり、歌声!
バカスッタン
ふとした風邪で
なみだ
「知らぬが仏」がよい
も…の一言
“仁”
暴言なれど
すぎし日、すぎし人
愛すべき人
河豚
旧りしこと
わが青春の中のパイプ・オルガン
帯への郷愁
紫への別れ
ああ、新春
伜よ!
こよなく愛し、限りなく謝して
ああ、留手番電話
倖せ誕生
そんな人なら私が…
ヤレ、ヤレ
参っちゃうナ
「嫁恋」「孫恋」駅
畸人の愛
ああ、痛恨
幸うすき人なれば
一握りの浪漫と感謝を
逢いたいなぁ、もう一度
よまいごと〔ほか〕