内容説明
今、もっとも必要なのは、いかに「悪」に徹し、陰謀をめぐらし、ライバルの裏をかき、敵を蹴落とし、勝ちを制するかという「ずぶとく、腹黒い」思想なのだ。その思想と哲学を、歴史の勝者たちから学ぼうというのが、本書の眼目である。そして、ただ、あいつは偉かった、こいつはダメな奴だったと論評するだけでは芸がないので、各章に登場する「英雄＝悪党」たちに五段階評価を加えることにした。つまり、「ずぶとさ」「腹黒さ」「悪知恵度」「冷血度」「ごますり度」の五項目に分けてチャート式評価を下そうというわけである。歴史上の人物に、こんなチャート式の点数をつけた書物は、前代未聞であることだけは間違いないだろう。
目次
第１章 平成ニッポン編―現代政治家たちの腹黒度調査
第２章 明治維新編―飛び抜けた才能は確実につぶされる
第３章 戦国時代編―「悪党中の悪党」は平和をもたらす！？
第４章 鎌倉幕府成立編―大義名分を盾にした「完全犯罪」
第５章 古代史編―日本的陰険さの原点はココにあり
