内容説明
1万匹に千匹は変形魚に育っていると言われる養殖ハマチは、安全なのだろうか!?「地元の漁民は誰も自分の養殖したハマチは食べない」という。「薬」と「毒」に頼った養殖の恐るべき実態を科学の目で追跡した迫真のルポ。
目次
1 こんな魚に誰がした(魚屋さんの店頭はこう変わった;追い付かぬ行政対応;あたかもさかな製造工場)
2 養殖場でこんなことが(TBTO規制の現実;無意味のハマチハダムシ駆除のすすめ;守れない休薬期間;養殖ハマチに多いブリ糸状虫寄生;恐るべき活魚ブーム;ハマチの墓場はナゼ?;赤潮の発生;理想的な養殖ハマチは生産できるか?)
3 変形魚の怪(大量変形魚事件と幻の微胞子虫;なぜ背曲り魚がでるのか)
4 TBTO養殖魚汚染(日本の近海を汚染しつくしたTBTO;病原細菌の増加;抗生物質・合成抗菌剤;緊急の薬剤規制を)
5 「水産用医薬品」のなぞ(薬事法にない「水産用医薬品」;利益を得る側は誰なのか)
6 現代の養殖漁業に未来を託せるか(ウナギの資源保護に学ぶ;天然魚をもっとたべよう)〔ほか〕