出版社内容情報
感情にアプローチするエモーション・フォーカスト・セラピーの創始者グリーンバーグによる，感情体験のための臨床マニュアル。
感情は敵か？味方か？ 荒ぶる怒りの感情や震える恥の感情は，心や体を傷つける危機（crisis）ではなく，かつてない自分に変容する好機（chance）である。感情はいわば「自己の内なる他者」であり，自己を破壊するものにも自己を構成するものにもなりうる。EFT（エモーション・フォーカスト・セラピー）は，神経科学や基礎心理学の最新知見，「空の椅子の対話」「二つの椅子の対話」という技法，さまざまな心理療法の統合によって，この感情という未知の領域を踏み分けていき，感情調整を試みる。
EFTの創始者レスリー・グリーンバーグによる感情体験のための臨床実践マニュアル。
1 はじめに
2 歴史
3 理論
4 セラピーのプロセス
5 評価
6 今後の発展
【著者紹介】
●著者略歴
レスリー・S・グリーンバーグ（Leslie S. Greenberg）／ヨーク大学心理学特別栄誉教授
●監訳者略歴
岩壁 茂（いわかべ・しげる）／お茶の水女子大学
伊藤正哉（いとう・まさや）／国立精神神経・医療研究センター
細越寛樹（ほそごし・ひろき）／畿央大学
内容説明
感情とはいわば「自己の内なる他者」であり、自己を破壊するものにも自己を構成するものにもなりうる。ＥＦＴ（エモーション・フォーカスト・セラピー）は、神経科学や基礎心理学の最新知見、「空の椅子の対話」「二つの椅子の対話」という特徴的な技法、多様な心理療法の統合によって、この感情という未知の領域を踏み分け、感情調整を試み、かつてない自分に変容するための好機（ｃｈａｎｃｅ）としていく。ＥＦＴの創始者レスリー・グリーンバーグが送る、感情体験のための臨床実践マニュアル入門。
目次
１ はじめに（中核概念；概念的枠組み ほか）
２ 歴史（パーソン・センタード・アプローチの理論；体験的フォーカシング ほか）
３ 理論（理論的発展の概要；人間の本質と動機についての観点 ほか）
４ セラピーのプロセス（関係原則と課題原則；観察スキル ほか）
５ 評価（エビデンスに基づく心理療法；感情的傷つき ほか）
６ 今後の発展（今後の研究領域；訓練 ほか）
著者等紹介
グリーンバーグ，レスリー・Ｓ．［グリーンバーグ，レスリーＳ．］ ［Ｇｒｅｅｎｂｅｒｇ，Ｌｅｓｌｉｅ Ｓ．］
ヨーク大学（カナダ・トロント市）心理学特別栄誉教授（ｄｉｓｔｉｎｇｕｉｓｈｅｄ ｒｅｓｅａｃｈ ｐｒｏｆｅｓｓｏｒ）、心理療法研究クリニック所長。エモーション・フォーカスト・アプローチの主要テキストの著者。心理療法研究協会（ｔｈｅ Ｓｏｃｉｅｔｙ ｆｏｒ Ｐｓｙｃｈｏｔｈｅｒａｐｙ Ｒｅｓｅａｃｈ：ＳＰＲ）の元会長であり、ＳＰＲ特別研究賞（ＳＰＲ Ｄｉｓｔｉｎｇｕｉｓｈｅ Ｒｅｓｅａｃｈ Ｃａｒｅｅｒ Ａｗａｒｄ）、アメリカ心理学協会カール・ロジャーズ賞の選考委員でもある
岩壁茂［イワカベシゲル］
お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科准教授。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、カナダ・マッギル大学に学士編入、同大学大学院でカウンセリング心理学博士号取得。札幌学院大学に勤務後、現職
伊藤正哉［イトウマサヤ］
国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター研修指導部研修普及室長。筑波大学大学院人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学専攻発達臨床心理学分野博士課程、日本学術振興会特別研究員ＤＣ・ＰＤ、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所成人精神保健研究部研究員、ヨーク大学心理学部心理療法研究センター客員研究員、コロンビア大学社会福祉学部客員研究員などを経て、現職。博士（心理学）。臨床心理士
細越寛樹［ホソゴシヒロキ］
畿央大学教育学部現代教育学科助教。筑波大学第二学群人間学類を卒業後、筑波大学大学院人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学専攻発達臨床心理学分野に入学、同大学大学院で博士（心理学）取得。その後、日本学術振興会特別研究員を経て、京都文教大学臨床心理学部臨床心理学科に勤務後、現職。臨床心理士（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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