内容説明
「フォーカシング」と「ブリーフセラピー」という2つの技法を統合した解決指向フォーカシング療法(SOFT)を紹介した一冊で、時代が求める、短く、そして深いセラピーを事例逐語記録をふんだんに盛り込んで解説しています。自分と対話し“今ここ”を大事にする「フォーカシング指向心理療法」に、変化を提示し未来へ向かわせる「解決指向アプローチ」を統合するこの方法は、問題を病理化するよりも解決に焦点を当て、体験をより重視するもので、多くのクライエントに有用なものになっています。読み込むうちにセラピストにとって実用的な「道具」となっていくでしょう。
目次
なぜこれを、なぜ今
知っていると便利なこと―本書を自由に旅するための地図
2つの流派の考え方
フォーカシング入門講座:やり方
2つのアプローチの類似性と両立可能性
2つのアプローチの違い
誰がそれを言ったのか―部分との取りくみ
批判家
心理教育
2つのアプローチはどう違い、どう補いあうか
合同面接:相互的にかかわる技
目標
感じるべきか、感じざるべきか、それが問題だ
体験的療法とブリーフセラピーを統合する
まとめとふりかえり
でも、この点はどうなのですか?―SOFTについてよくある質問
著者等紹介
ジェイソン,バラ[ジェイソン,バラ][Jaison,Bala]
個人開業の心理療法家で、個人やカップル、家族を対象として心理療法を行なっている。また、政府認定教育機関であるトロントのFocusing for Creative Living所長として、セラピストや教育者、ビジネスや医療の専門家のための最先端の研修を提供している。「解決指向フォーカシング療法(SOFT)」という斬新な治療アプローチを開発した。これは解決志向モデルとフォーカシング指向心理療法を統合したものであり、現在このアプローチを北アメリカで、そして海外でも教えている。フォーカシング研究所のコーディネーターであり、The Folioやフォーカシング研究所の学術誌の共同編集者であり、フォーカシングのセラピーへの臨床的適用について広範な著作活動も行なっている
日笠摩子[ヒカサマコ]
1985年東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程修了。現在、大正大学人間学部教授
久羽康[クバヤスシ]
石神井公園クリニック臨床心理士
堀尾直美[ホリオナオミ]
日本・精神技術研究所フォーカシング・トレーナー
酒井茂樹[サカイシゲキ]
母子生活支援施設むつみ荘心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 死の日本文学史 中公文庫