内容説明
確認強迫、手洗い強迫、質問癖など、強迫性障害(Obsessive‐Compulsive Disorder:OCD)の症状はますます多様化し、治療者・臨床家にもそれぞれの症状に見合った対応が求められている。本書では強迫性障害の診療全体、すなわち診断・症状評価・薬物療法・行動療法(とくに曝露反応妨害法)・認知行動療法・心理教育・その他の精神療法をバランスよくとりあげ、最新の知見をふまえた診療の進め方が具体的に解説されている。また、強迫性障害の病態研究の進歩や強迫性障害にまつわるさまざまなトピックス、さらには熟達の臨床家による“治療のコツ”も収録した。さらに、巻末には診療現場ですぐに役立つ多数の資料(エール・ブラウン強迫観念・強迫行為尺度、モーズレイ強迫症状評価票など)が収録されているので、折に触れて手にとり活用できるだろう。本書は、長年強迫性障害治療に取り組んできた臨床家による、臨床家のためのハンドブックである。
目次
第1部 強迫性障害のデータベースup to date
第2部 強迫性障害の理解
第3部 強迫性障害の治療
第4部 さまざまな立場からの臨床の知
第5部 強迫性障害の広がりと対応の工夫
第6部 私の強迫性障害・治療のコツ
第7部 巻末資料
著者等紹介
原田誠一[ハラダセイイチ]
国立精神・神経センター武蔵病院外来部長。1957年、東京で生まれる。1983年、東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科、東京都立中部総合精神保健センター、東京都立墨東病院内科・救命救急センター、神経研究所附属晴和病院、東京逓信病院精神科、三重大学医学部精神科神経科を経て、2002年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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