出版社内容情報
地方出身学生が大都市圏で学び・暮らし・将来を切り拓く過程を、住まいと移動に着目して解明する。本書では東京・京都を対象に、大学寮・県人寮・異世代ホームシェアの3形態を比較し、低廉な住まいの供給が教育機会の均等にどのような役割を果たすのかを地理学的に検討する。「ホーム」「学生中心の視点」「スケール」という概念から、学生生活を立体的に描き出し、従来の教育政策の再考を促す。質的・量的調査を架橋することで、地方から都市へ移り、住まいを基盤にキャリア形成へ挑む学生の姿が浮かび上がる。学生へのアンケートと丁寧な聞き取り調査を組み合わせ、入居経緯から運営主体の実態まで多角的に把握。数字だけでは見えない学生のリアルな声と生活背景を捉え、住まいと教育機会の関係を描き出す。地域政策、学生支援、住宅供給、進学指導に新たな示唆を。
【目次】
第Ⅰ章 はじめに
1. 研究背景
2. 大学の教育機会に関する研究成果
3. 先行研究の課題
4. 本研究の視点と目的
5. 本研究の対象,方法,構成
第Ⅱ章 研究枠組み
1. 学生中心の視点
2. ホーム
3. 研究枠組み
第Ⅲ章 教育機会の地域間格差と住まいの負担
1. 目的と方法
2. 教育機会の地域間格差
3. 学生生活における住まいの経済的負担の地域差
4. 小括
第Ⅳ章 大学寮の展開と運営・利用実態
1. 背景と目的
2. 研究方法と対象
3. 大学寮の概要
4. 三鷹国際学生宿舎の利用実態(アンケート調査から)
5. 大学寮の可能性と課題
6. 小括
第Ⅴ章 県人寮の展開と運営・利用実態
1. 背景と目的
2. 研究方法と対象
3. 県人寮と信濃学寮の概要
4. 信濃学寮の利用実態(アンケート調査から)
5. 信濃学寮の利用実態(聞き取り調査から)
6. 県人寮の可能性と課題
7. 小括
第Ⅵ章 異世代ホームシェアの展開と運営・利用実態
1. 背景と目的
2. 研究方法と対象
3. 異世代ホームシェアと京都ソリデール事業の概要
4. 京都ソリデール事業の利用実態(聞き取り調査から)
5. 異世代ホームシェアの可能性と課題
6. 小括
第Ⅶ章 考察
1. 教育機会の均等の実現に果たす低廉な住まいの可能性
2. 教育機会の均等の実現に果たす低廉な住まいの課題
3. 教育機会の均等の実現に向けた低廉な住まいのあり方
第Ⅷ章 おわりに
1. 各章の整理
2. 住まいから再考する教育機会の均等
3. 今後の課題と展望
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