出版社内容情報
◎ 大学の地理学の学びに役立つ!
大学で地理学を学ぶ初学者が、卒論研究などで自作の地図を作成できるようになるまでを想定した、地図力を身につけるための実践講座。地図づくりの基本作業や地図読解、地図の活用・応用までをたくさんの地図を事例に紹介します。
地理学の調査・研究に求められる地図力とは? どんな作業をすれば地図力が身につくのか? 地図力はどのような場面で活かせるのか? カラーの原図を学会誌掲載のためにモノクロ表示にする際の工夫など。
?◎ 地理の授業で役立つ!
?身近な地域の地図、大都市の地図、扇状地や海岸など自然地域の地図、気象災害の発生を示す地図とその原因を探るための地図、水害発生場所を示す地図とその原因を探るための地図、商店街や住宅地の昔と今の変化を示す地図、戦前の地図と現在の地図の比較からわかること、等高線で色分けしたカラー段彩地図の見本、地形模型のつくり方、地理学の研究テーマを反映した地図など、系統地理学別にさまざまな地図をとりあげています。
地理を充分に学んでいない大学生も想定した講座なので、中学高校生にも活用できる事例をたくさん収録しています。
【目次】
口絵:地図でまちを読み解く/地図で地形を読み解く/地図で気候を表現する
第1章 調査・研究に必要な地図力
1.1 研究対象地域の概要図を作成する(牛垣雄矢)
1.2 GISを使わずに分布傾向を分析する―研究に役立つ分布図をどうつくるか(牛垣雄矢)
1.3 資料から過去の分布図をつくる―第二次世界大戦以前の名簿資料の活用(牛垣雄矢)
1.4 単なる分布図から因果関係が読み取れる地図へ(牛垣雄矢)
第2章 地域の概観をつかむ地図力 ◆実習編
2.1 地形条件の特徴をつかむ―地域の河川の源流から河口まで(森山裕太)
2.2 都市の特徴をつかむ(牛垣雄矢)
2.3 都市近郊の特徴をつかむ(牛垣雄矢)
2.4 学生が独学で地図作成スキルを身につける
(五十嵐純護)
第3章 表現する地図力 ◆実習編
3.1 地形を表現する―地形図からさらにわかりやすい地図を作成する(高瀬南歩・川島愛)
3.2 気候を表現する―地図で認識するための工夫(澤田康徳・古川武尊・渥美優介・大津拓也)
3.3 フィールドワークにもとづき表現する(牛垣雄矢)
3.4.質的資料を活用する―手書き地図にみるメンタルマップ―(牛垣雄矢)
コラム3.1 地形模型をつくる(原田悠紀)
コラム3.2 小学校の現場から考える地図の利用(森山知毅)
第4章 探求する地図力 ◆発展編
4.1 地形の形成を考える―地形図から読み解く(青木久)
4.2 気候や災害の階層性を地図でとらえる(西村和浩・平塚雅人・告中芽伊・澤田康徳)
4.3 気候認識をとらえる―頭の中で描かれたイメージ(高橋萌・重野拓基)
4.4 地域の空間構造を考える(牛垣雄矢・守谷富士彦)
4.5 地域の歴史と変化を考える(牛垣雄矢・木谷隆太郎)
4.6 多文化の地域社会を考える―ウィーンの事例(山本葉月・加賀美雅弘)
コラム4.1 指標の特徴と分布パターンをとらえる-アニメ系店舗の事例(戸松篤志)
コラム4.2 統計データから都市の全体像をとらえる―静岡駅周辺の事例(内藤健裕)
コラム4.3 宅地化と水害の関係をとらえる(内藤亮)
コラム4.4 同性愛地区を調査する(須崎成二)
コラム4.5 都市景観の地図―旧東ドイツ・ライプツィヒの事例(蛭田哲平)
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