地下核実験探知

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地下核実験探知

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  • サイズ B6判/ページ数 442p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784772212137
  • NDC分類 429.5

内容説明

著者ボルトは、1956年の英国の原爆実験に参加し、オーストラリアのマラリンガで、はじめて核実験を経験した。その後、核実験の発展と歩調をあわせて地震学研究を進めてきた。本書は熱核爆発地震と、それを兵器の実験としては永久に禁止するために行われた科学研究とについて述べている。それはなかば推理小説であり,科学・社会史である。本書では同時にもっと広い四つの問題が議論される。核爆発による社会的・環境的被害の問題/自然資源の開発に核爆薬を使えないか/地球物理学・地震学研究における核爆発の利用価値/法地震学の分野の誕生である。核実験停止の交渉が治まって間もない1958年当時、自然地震と秘密の地下核実験とを厳密に識別する方法はまだわかっていなかった。その方法、つまり実用的な地震学的手法が発見された今、それを採用すると、いったいどういう科学的危険があるのだろうか?本書はエピソードをおりまぜ、この問題にこたえる。

目次

1 いかづち(雷)ケ原
2 核爆発
3 地球をさぐる
4 自然地震
5 危険性・論争そして条約へ
6 監視をめぐって
7 探知・識別技術の現状
8 監視網をくぐるトリック
9 剣を鋤に―核爆発の平和利用
10 自然力への干渉
11 地震学と核政策