内容説明
静寂なクレセント湖畔のコテージに、ケイトはこの夏もやってきた。家族が所有する別荘はテレビも電話もインターネットもなく、まさに陸の孤島。しかも今年は幼い息子と二人きり。新聞記者の職を失った今、将来を見つめ直すいい機会になる。そんな彼女の隣のコテージに、JDという男がひっそり滞在していた。実は彼は大統領の命を偶然救い、マスコミによって国民的ヒーローに祭りあげられた話題の人。だがケイトはそれに気づかず、謎めいたJDと恋に落ちる。秘密をはらんだ二人の愛を連れ、美しい夏が早足で過ぎ去ってゆく…。
著者等紹介
ウィッグス,スーザン[ウィッグス,スーザン][Wiggs,Susan]
ニューヨーク州生まれ。ヨーロッパで教育を受けたあと、ハーバード大学で科学の博士号を得た。読書好きが高じて第一子妊娠中に小説を執筆、1987年に念願の作家デビューを果たす。その後、数学教師のキャリアを捨て、著作に専念。現在は数々の出版社から歴史物や現代物の新作を発表する傍ら、小説執筆の講師を務めるなど精力的に活動している。RITA賞など権威ある賞も受賞歴も多数
宇丹貴代実[ウタンキヨミ]
広島県生まれ。上智大学を卒業後、会社員生活を経て英米文学翻訳者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
18
大統領を暗殺計画から救い、一躍ヒーローとなったものの私生活を踏みにじられ隠遁生活に入った男性と、一族に伝わる別荘にひと夏を過ごしに来たシングルマザーのロマンスです。前回アメリカに滞在した時、航空会社のシステムダウンでシアトルに一泊し、すっかりワシントン州が好きになった自分(夫は寒すぎて嫌だったそうです)。うっとりグーグル検索しながら読みました。アメリカの抱える様々な問題が織り込まれたドラマとしても面白かったです。最後のレシピ集も面白かった!キャンプ料理は得意ですが、焦げマシュマロの活用はまねしてみよう♪2021/01/14
びわ
2
ロマンスとゆうか、家族愛のお話だった。よかったけど、ロマンスがもう少しほしかったな…あと、ラストの方、ヒーローの描写と心情がほしかったわ2014/08/17
甘栗
1
RITA賞授賞作というだけあって読みごたえはあった。サスペンスなしのロマンスも結構いい。だけどどこかで読んだことあるのは気のせいだろうか・・・ 2011/06/11
ささじゅん
0
JD&ケイト ☆3.5 もう少しドキドキするかなと思ったんだけど淡々と過ぎた感じがしました。サイドストーリーなんかはSEPっぽかったかな。2015/03/11
みるて
0
図書館の本 読了 RITA賞2011/12/25