出版社内容情報
大切な人と秘密を持ちたくなる、暗号ラブコメディ!!
下心満載でつくった勉強部(もといカンニング部)に彼女が入部した時、高校二年の僕の時間と空間は、確かに何かが変わったのだ――。僕と彼女が開発した暗号<エニグマ3号>は、きっと誰にも破られない。
内容説明
落ち続ける成績、迫る赤点とオカンの罰に悩む僕に、成績はいいが行動はアホなクラスメイトはこう囁いた。「勉強部を作り、女の子とカンニングを開発して、試験と不毛な青春を一石二鳥で乗り越えよう」。そんな下心満載の部に彼女が入った時、高校2年の僕の時間と空間は、確かに何かが変わったのだ―。僕と彼女の「エニグマ3号」は、きっと誰にも破られない。夏空に託した、きみとぼくの秘密の暗号。
著者等紹介
松尾佑一[マツオユウイチ]
1979年大阪府生まれ。大阪大学大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学)。現在は研究職に従事している。2008年「かっぱ塾へ行こう!」で第4回青春文学大賞最終候補。09年に『鳩とクラウジウスの原理』で第1回野性時代フロンティア文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はま
16
しょーもない所はキチンとしょーもなくて面白かった。でもところがどっこい予想外にちゃんとしたお話でした(笑)しかしまだまだ!デビュー前の『かっぱ塾へいこう!』はもっとしょーもな面白かった!もっとはちゃめちゃでご都合主義で構わないのではっちゃけたやつ書いて欲しい。今後も期待。2012/10/30
史
3
暗号と青春。それと抑圧からの開放。2012年刊行であるから少年少女の雰囲気は当然前世代的。しかし青春劇の心の動き模様は普遍かな。ただ、暗号話になるまでがちょっとばかし長いので、刊行時期も相まって後ろ向きの青春物語と勘違いしそうになった。そんな序盤がちょっとイマイチだけれども、まあ悪くない。2022/07/15
septiembre
3
不純な動機にカンニングの為の部設立 くだらないといってしまってもいい内容なのになぜかインテリ臭を放しつつ最後はちょっとさわやかにも感じられる青春物に…やっぱりこの作家さんは好きだ。2016/06/16
夏乃
3
カラフルでキュートな表紙からのイメージそのまんまの、ほんわか可愛らしいお話でした。ちょっとした思惑から創設された部員たった4人の勉強部。かれらの日常は時には顧問をも巻き込んでのゆかいなもので。そして、その中の2人、ぼくと彼女だけの5色に色づいたイラストであふれる世界。彼らのあいだに広がるちっちゃなイラストたち。それは、2人だけが知っている秘密の暗号。いいなぁこういうの(^^*)2012/11/14
うめ
2
たしかに、エグニマは映画でもみた暗号ですが、まさかそんな話とは!読むのに時間がかかりましたが、とてもおもしろかったです。鳩とクラウジスや昼寝の神様もすきですが、これも大好き。どんなことにでも一生懸命になれるのっていい。2人だけのひみつの暗号なんてどきどき。幸せすぎますよ。歳を重ねた人のノスタルジーかなあ。大切にしていきたい想い出でしょう。2015/07/08
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